食中毒 週刊ネットニュース |
2023年11月26日号 編集発行:笹井 勉 食品衛生アドバイザー (元墨田区食品衛生監視員) |
*このニュースは版権をクリアしているものでありませんので、個人用として使用してください |
【注意】:2023年11月26日までにネット上等で食中毒や食の安全に関する情報で発表のあったものを個人的にまとめて編集したものです。見出しは編集してあります。版権をクリアしたものではありません。食の安全、食品取扱者の衛生教育用(朝礼など)に使うことを目的にしていますので、事例を参考に「食中毒事故防止」や「食の安全な取り扱い」に役立ていただければ幸いです。
トピックス
★岐阜県:今年度初めて「ノロウイルス食中毒注意報」発表 発生は昨年同時期と比べて“2倍以上”
【CBCテレビ11/24(金) 15:34配信】
岐阜県は、ノロウイルスが原因の感染性胃腸炎の患者数が増加していることから、11月24日、「ノロウィルス食中毒注意報」を発表しました。
岐阜県では、ノロウイルスを主な原因とする感染性胃腸炎の、定点医療機関あたりの患者数が、11月6日の週から2週連続で前週に比べて1割以上増加し、県のノロウイルス食中毒注意報の発表基準を超えました。そのため岐阜県は、去年より2週間ほど早く、11月24日付けで「ノロウイルス食中毒注意報」を発表しました。
また岐阜市も、1割近く患者数が増加していることから、県と足並みをそろえて24日付けで注意報を発表しました。
岐阜県のことしの食中毒の発生状況は、11月22日までで患者数が441人と、去年の同じ時期に比べて2倍以上になっています。
県は、原因の9割近くを占めるノロウイルスによる感染を防ぐため、食品を十分に加熱することや、手洗いの徹底、調理器具の洗浄、消毒などを徹底するよう呼びかけています。
1 食中毒
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★埼玉県:越谷市の飲食店で客13人が食中毒 腸管出血性大腸菌O157
【埼玉新聞11/23(木) 7:04配信】
埼玉県越谷市は21日、同市大成町の飲食店「トラブミート」で食事をした10人から、腸管出血性大腸菌O157が検出されたと発表した。食品衛生法に基づき、同店を23日まで3日間の営業停止処分とした。
市保健所によると、食事後に腹痛や下痢、発熱などの症状を訴えたのは10~20代の計13人。10月31日から11月12日の間、同店でハンバーグと生卵、おしんこ、ご飯、みそ汁のセット定食を食べていた。共通の患者が同時期に食事していることや、症状と潜伏期間などから、同店による食中毒と判断した。5人入院し、13人全員が快方に向かっているという。
★静岡県:西伊豆町 2人が死亡した特別養護老人ホームでのO157集団食中毒 保健所が施設の立ち入り調査
【静岡朝日テレビ11/21(火) 19:01配信】
静岡県西伊豆町の特別養護老人ホームで、O157による集団食中毒が発生した問題で、21日午後、保健所が施設の立ち入り調査に入りました。
白鳥衛記者:
「午後1時過ぎに保健所の職員が調査に入りました。調理場を中心に、改善策がとられているかどうか、確認するものとみられます」
保健所の調査では、調理場や食材倉庫の清掃、消毒状況などを確認したほか、全ての調理従事者に対し、食材の管理や調理の仕方など衛生講習を実施したということです。
県は早ければ22日にも、事業所の営業禁止を解除する方針です。
施設長:
「引き続き委託業者と協力をして消毒清掃含めまして、安全な食事を提供していただくというような協力をして参りたい」
西伊豆町の特別養護老人ホームで、11月6日以降、利用者と職員合わせて33人が、腹痛や下痢、血便などの食中毒症状を発症しました。
このうち利用者の76歳の女性と81歳の男性が死亡。
2人の死因は今のところ分かっていません。
食中毒の原因は3日の昼食に提供された給食とみられていて、患者からは腸管出血性大腸菌O157が検出されていました。
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★鳥取県:琴浦町 焼き肉店で男性2人が食中毒 カンピロバクター
【山陰中央新報11/25(土) 21:19配信】
倉吉保健所は25日、鳥取県琴浦町の焼き肉店で食事をした20代と50代の男性計2人が、腹痛や下痢などの症状を訴えたと発表した。保健所はカンピロバクター菌による食中毒と断定し、同店を25日から5日間の営業停止処分にした。2人とも入院はしておらず、快方に向かっている。
保健所によると男性2人は17日午後、7人のグループで来店し、カルビやタン、ハラミなどを食べ、19日から20日にかけて発症した。
★福島市:居酒屋で鶏肉料理食べた3人が食中毒 カンピロバクター
【TUFテレビユー福島11/22(水) 16:33配信】
福島市にある居酒屋で、今年2回目の食中毒が発生したことが分かりました。食中毒が発生したのは、福島市陣場町の居酒屋「鳥庄」です。
福島市保健所によりますと、11月11日に店で鶏肉料理を食べた10代と20代の男性、20代の女性のあわせて3人が腹痛や発熱、それに下痢などの症状を訴えました。その後、保健所が調査し、カンピロバクターによる食中毒と断定しました。3人は入院しておらず、快方に向かっているとみられるということです。
この店では今年3月にもカンピロバクターによる食中毒が発生していて、市は22日から、改善措置の確認が取れるまで、この店を営業禁止処分としています。
★香川県:三木町の飲食店で3人が食中毒 カンピロバクター
【NHK香川 NEWS WEB11月20日 20時56分】
今月、三木町の飲食店で食事をした客3人が、腹痛や下痢などの症状を訴え、東讃保健所はこの店の料理が原因の食中毒と断定し、この店を、20日から3日間の営業停止の処分にしました。
県によりますと、今月8日、三木町下高岡の飲食店、「麺屋はち」で、鶏レバ刺やささみユッケなどを食べた男性3人に腹痛や下痢、発熱などの症状があり、3人は、今月13日に医療機関を受診しました。
連絡を受けた県の東讃保健所が調べたところ、患者から食中毒の原因となるカンピロバクターが検出されたことや加熱していなかったり加熱が不十分だったりする食肉の提供がこの店だけに限られていたことなどからこの店の食事が原因の食中毒と断定し、この店を20日から3日間の営業停止の処分にしました。
県内での食中毒は、ことし、9件目となり、すでに去年の5件を上回っていて、県は、食材を十分に加熱することや調理器具の消毒、手洗いなどを徹底するよう呼びかけています。
★東京都:豊島区の飲食店で6人が食中毒 カンピロバクター
【公表年月日令和5年11月20日】
営業者氏名及び住所 チムニー株式会社 代表取締役 茨田 篤司 東京都墨田区亀沢一丁目1番15号
施設の名称及び所在地 鶏と鉄板焼 宮本 Esola池袋店
東京都豊島区西池袋一丁目12番1号 Esola池袋7階
業種等 飲食店営業
主な適用条項 食品衛生法第6条の規定に違反するので、同法第60条を適用する。
不利益処分等を行った理由 食中毒の発生
不利益処分等の内容 営業等停止期間:令和5年11月20日から22日まで(3日間)なお、営業者は11月11日から営業を自粛しています。
備考 原因食品:当該施設が提供した食事(鶏肉料理を含む。)
病因物質:カンピロバクター・ジェジュニ 患者数:6名
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★東京都:品川区の飲食店で1人が食中毒 アニサキス
【公表年月日令和5年11月22日】
被処分者業種等 飲食店営業
施設の名称および施設の所在地 おもてなし料理 田 東京都品川区東大井五丁目19番6号
営業者の氏名 有限会社 春吾 東京都品川区東大井五丁目19番6号
適用条項 食品衛生法(食品衛生法等の一部を改正する法律(平成30年法律第46号)第2条の規定による改正前の食品衛生法(昭和22年法律第233号)。以下「法」という。)第6条第3号の規定に違反するので、法第55条第1項の規定を適用
不利益処分を行った理由 食中毒の発生
不利益処分等の内容 令和5年11月22日の1日間の営業の一部停止(一部:生鮮魚介類(冷凍品を除く)の生食用での調理、提供に限る。※冷凍品とは-20℃で24時間以上冷凍をしたものをいう。)
備考 原因食品:当該施設が調理をした食品(寿司(キンメダイ、ブリ、コハダ)、マグロの山かけ)
病因物質:アニサキス
★香川県:丸亀市で道路脇のヨウシュヤマゴボウの実を食べ1人が食中毒
【NHK香川 NEWS WEB11月21日 18時40分】
11月に、丸亀市で道路脇に生えていたヨウシュヤマゴボウの実を食べたことによる食中毒が発生し、県は食用と判断できないものは採ったり食べたりしないよう注意を呼びかけています。
県によりますと、今月15日、丸亀市の60代の女性が自宅近くの道路脇に生えていたヨウシュヤマゴボウの実を採って自宅で食べたところ、嘔吐や下痢などの症状を訴えて医療機関に入院し、21日、保健所から食中毒と断定されました。女性は快方に向かっているということです。
ヨウシュヤマゴボウは市街地などに雑草として生えていますが、果実と根に有毒成分を含み、食べると腹痛や嘔吐、下痢を起こし、重症化すると死亡することがあるということです。県は「食用と判断できないものは採ったり食べたりしないでほしい」と注意を呼びかけています。
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★よみうりランドで開催のアートイベントで腹痛や下痢などの約50人が体調不良訴え キッチンカーの弁当を食べた利用客 保健所が調査へ
【TBS NEWS DIG Powered by JNN11/21(火) 14:50配信】
遊園地の「よみうりランド」で先週末に開かれたアートイベントで提供された弁当を食べた利用客およそ50人が腹痛や下痢などの体調不良を訴えていることがわかりました。
体調不良を訴えているのは、遊園地の「よみうりランド」のアートイベントで、19日に提供された弁当を食べた利用客の一部です。
イベントを主催した団体はJNNの取材に対し、きょう午前10時時点で、およそ50人から腹痛や下痢の症状が出たと連絡があったと明らかにしました。
また、東京都と保健所にも、イベントに参加していたキッチンカーが提供した弁当を食べた人から「下痢や腹痛、吐き気の症状が出た」と連絡があったということで、保健所は今後、弁当を提供していたキッチンカーの責任者に話を聞くなどして原因を調査する方針です。
イベントを主催した団体は「原因究明のため調査を行っており、原因の特定に努めていく」としています。
2 感染性胃腸炎情報(食中毒に直結するノロウイルスやロタウイルス、夏場は腸管出血性大腸菌など、及びその他の集団感染情報です)
★佐賀県:伊万里保健福祉事務所管内で62人がおう吐や下痢の症状 ノロウイルス集団感染
【サガテレビ11/22(水) 18:52配信】
21日までに62人がおう吐などの症状を訴えているということです。伊万里保健福祉事務所管内の福祉施設で、ノロウイルスの集団感染が確認され、県は充分な手洗いなどを呼びかけています。
県によりますと、11月14日から21日までに伊万里市と有田町を管轄する、伊万里保健福祉事務所管内の福祉施設で、利用者52人と職員10人の合わせて62人がおう吐や下痢の症状を相次いで訴えました。
重症者はおらず、全員が快方に向かっていますが県が4人を検査したところ、3人からノロウイルスが検出されたということです。県はノロウイルスの集団感染が発生したとして、この施設に対し消毒や手洗いの徹底などを指導しています。
ノロウイルスはカキなどの二枚貝を十分に過熱せずに食べることで感染し、人から人へ感染が拡大します。県は冬場にかけて、ノロウイルスによる感染性胃腸炎が多く発生することから、十分な手洗いや食材の十分な加熱などを呼びかけています。
★鹿児島:鹿屋市保育施設 腸管出血性大腸菌集団感染74人に
【MBC南日本放送11/21(火) 16:17配信】
鹿屋市の保育施設で発生している腸管出血性大腸菌=O111の集団感染で、21日までに新たに、鹿屋市に住む6歳の男の子の園児の感染が分かりました。
鹿屋市の保育施設では先月下旬以降、園児とその接触者らの感染が相次いでいて、合わせて74人になりました。鹿屋保健所が感染源や感染経路の特定を急いでいて、鹿児島県は、食材の加熱や手洗いの徹底を呼びかけています。
★福岡県:宗像市の保育施設で集団感染 園児ら68人に感染性胃腸炎
【九州朝日放送11/22(水) 18:45配信】
福岡県は22日、宗像市の保育施設で、感染症胃腸炎の集団感染が確認されたと発表しました。園児・職員あわせて68人に嘔吐などの症状が出ましたが全員快方に向かっているということです。
福岡県によりますと17日、宗像市の保育施設から「複数の園児や職員に嘔吐・下痢・腹痛の症状がある」と報告がありました。
16日から22日までに園児63人・職員5人に症状が確認され、うち12人が嘔吐下痢症、1人がウイルス性胃腸炎と診断されました。重症者はおらず、22日時点で17人に症状が残っていますが、全員快方に向かっているということです。
感染性胃腸炎はノロウイルスなどを原因とするものが多く、毎年秋から冬にかけて流行するということで、県は食事の前やトイレ後の手洗いなど感染対策を呼びかけています。
3 異物混入(異物混入は危険なものはもちろんですが、健康障害を起こさない事例でも経済的な損失をきたします)
★山形県:河北町の中学校で給食のサラダに画びょうが混入配膳する前に発見
【山形放送11/21(火) 18:23配信】
山形県河北町の中学校で21日、給食のサラダの中に画びょう1個が混入しているのが見つかりました。配膳する前に気付き口にいれた生徒はいませんでした。
河北町教育委員会によりますと21日午後0時半ごろ、河北中学校で給食として提供された切り干し大根サラダから画びょう1個が見つかりました。給食当番の生徒がサラダを皿に盛り付けた直後に画びょうに気付き、生徒に配膳する前に取り除かれたため、口にいれた生徒はいませんでした。
サラダは町の給食センターで調理していますがセンターでは見つかった画びょうと同じ形の画びょうを使っていないということです。また、サラダは町内全ての小中学校に提供されましたが、これまでに健康被害の報告はないということです。学校と給食センターが画びょうが混入した原因を調べています。
★佐賀県:唐津市の鏡山小給食の牛乳パックに金属部品混入
【佐賀新聞11/23(木) 12:46配信】
唐津市教育委員会は22日、鏡山小で出された給食の牛乳パック(200ミリリットル)1個に金属製のボルトとワッシャーが混入していたと発表した。現時点で健康被害の報告はない。
市学校給食課によると、ボルトは約2・5センチ、ワッシャーは直径約1・5センチ。同日の給食時間中、6年生がストローで飲んでいた際に異音がして混入に気付いた。誤飲はなかった。
納入した唐津市の業者は、市内の25校に牛乳パック約3000個を出荷。業者は混入の経緯について「パックを熱で圧着する過程で(部品が)脱落した」と説明したという。器具の点検など防止策を施した上で24日から牛乳の提供を再開する。(松岡蒼大)
4 食の安全情報
<食品衛生法改正・HACCP・認証・食品表示関係情報>
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<違反食品・自主回収等関係情報>
★札幌市:スーパーの惣菜「しらす干し」にフグの稚魚混入 247パック販売され健康被害の報告なし
【HBCニュース北海道11/20(月) 20:45配信】
今月、札幌市内のスーパーで販売さした「しらす干し」に、フグの稚魚が混入していたことがわかりました。
毒性は不明で、今のところ健康被害の報告はありませんが、札幌市保健所は見つけた場合、食べないよう呼びかけています。
フグの稚魚が混入していたのは、札幌市北区屯田の「ホクレンショップフードファーム屯田8条店」で販売された「しらす干し」です。
札幌市保健所によりますと、今月18日に「しらす干し」を買った市民から「フグのような魚が混入していた」と保健所に連絡がありました。
フグが混入した商品(札幌市保健所提供)
該当の商品は16日に販売され、1パック65グラムの中に体長3.5センチほどのサバフグの仲間の稚魚1匹が混入していました。
同じ商品は今月4日から19日までに、247パック販売されていて、スーパーが商品を回収しています。
今のところ、同様の問い合わせはなく、健康被害の報告もないということですが、フグの稚魚の毒性は不明のため、保健所は、みつけた場合は、食べずにスーパーまで連絡してほしいと呼びかけています。
【問い合わせ】ホクレンショップ フードファーム屯田8条店 011-775-1131
<食の安全関係情報>
★デザインフェスタで販売の食中毒マフィン、厚労省が健康危険度CLASS1に分類
【企業法務ナビ2023/11/20】
はじめに
「納豆のような臭いがする」。アートイベント『デザインフェスタ』で焼き菓子店が販売したマフィンを食べた客が次々と食中毒を訴えた問題で、厚生労働省は11月16日までに、リコール対象事案として公式ホームページに掲載しました。ネット上で“デスマフィン”とも揶揄されたマフィンの健康への危険性はCLASSIと分類。フグに匹敵する評価となりました。
マフィンから納豆のような臭い
東京都目黒区などの発表によりますと、リコール対象事案として掲載されたのは、11月11日・12日の2日間にわたり東京ビッグサイトで開催されたアートイベント『デザインフェスタ』に出店していた焼き菓子店、「Honey×Honey xoxo(ハニー・ハニー・キス)」が販売したマフィンです。
購入者から区の保健所に対し、「納豆のような臭いと糸を引いているのを確認した」などの申し出があったほか、食後に腹痛などの症状を訴えた人が複数確認されたということです。マフィンは、出店5日前の11月6日から店主1人で製造し、イベント期間中、9種類・約3000個が販売されたといいます。
14日には、店からも保健所に相談。保健所は、翌日15日に立ち入り検査を行い、原因を調査しています。
なお、同じブースにて販売されていたマフィン以外の焼菓子については、体調不良を引き起こしたなどの報告は今のところないということです。
食品リコール クラス分けとは
この事態を受け、厚生労働省は11月16日までに本件をリコール対象事案として公式ホームページに掲載しました。さらに、マフィンの健康への危険性について「CLASSI」と分類しています。
このクラス分けは、回収対象となった製品が健康へどの程度危険な影響を与えるのかを、I〜IIIのレベルに割り当てて周知するものです。その中で「I」が最も重い内容となっています。直ちに分類ができないケースでは基本的にClassⅡに分類されますが、
・重篤な健康被害が発生している場合
・調査後に食中毒として特定された場合 などは、CLASSIに分類されるとしています。
CLASSI
喫食により重篤な健康被害又は死亡の原因となり得る可能性が高い食品(主に食品衛生法第6条に違反する食品等)
CLASSⅡ
喫食により重篤な健康被害または死亡の原因となり得る可能性が低い食品等(食品衛生法第 10、11、16、18条に違反する食品(他のCLASSに分類されたものを除く))
CLASSIII
喫食により健康被害の可能性が無い食品等
今回のマフィンは最も重いCLASSIに分類されました。これは、厚生労働省のページでは、腸管出血性大腸菌に汚染された生食用野菜、ナチュラルチーズなど加熱せずに喫食する食品、フグなどの有毒魚、さらにガラス片、プラス チックなどの硬質異物が混入した食品などと同等の分類となります。
公開回収事案詳細(厚生労働省)
食中毒発生時の対応
万が一、運営する飲食店や、イベントの出店で食中毒の疑いがあるという主旨の連絡が入った場合に、企業はどういった対応をするべきでしょうか。
連絡が入った段階では、本当に自社のメニューが原因なのか分からないことが多いと思います。まずは冷静に顧客の来店の日時や飲食した場所・店舗、食事をしたメニュー、症状がいつから発症し、どういった内容なのか、また同伴者がいれば同様の症状が出ているのかなどを確認します。
また、従業員が味見やまかないなどで、客からの申し出のあった食事をとっていた場合に同様の症状がないか確認しましょう。念の為、疑いの持たれる日に使用した食材が残っていたら、保存しておくことで原因究明に活用することができます。
食中毒と判明したら、自治体や厚労省などに連絡し、場合によっては立入検査を受けることがあります。また被害が大きい場合、被害者と賠償金について話し合う可能性も否定できません。医療費のほか、仕事を休んだ場合には休業損害や慰謝料などの請求があることがあります。
示談となるケースが多いそうですが、亡くなった人がいた場合など被害規模が大きい場合には訴訟を提起されることがあります。
直近でも、お弁当や宅配牛乳など、さまざまな食品の販売で食中毒が起こっています。夏に限らず、保存方法の誤り等により食中毒が発生する危険性がある点に要注意です。発生予防を第一としつつ、万が一の食中毒発生時に迅速な対応が取れる体制づくりも重要といえます。
★焼肉で注意!“トング”と“お箸”の使い分け 冬に増加するノロウイルス食中毒を防ぐ2つのポイントを専門家が解説
【FNNプライムオンライン11/21(火) 12:32配信】
業界ナンバーワンの店舗数を誇る焼き肉チェーン店「牛角」で、食べ放題を利用した男性21人が腹痛や下痢などの症状を訴え、8人から「ノロウイルス」が検出された。
ノロウイルスはどういうルートで感染し、どのような症状を引き起こすのか。食品微生物センターの山口憲太代表に注意点と我々ができる対策を聞いた。
11月以降に流行るノロウイルス
ーーノロウイルスの特徴は?
ノロウイルスは統計的に11月以降に流行ることがわかっています。
ウイルスの特徴としては、高温よりも低温の冬の時期の方が長い間、感染力が維持されます。また、空気が乾燥している方が空気中を漂う時間が長くなるので、夏よりも冬の方がより感染力が高くなり、そのため、ノロウイルスが原因の食中毒は冬の時期に増えます。
ーー牛角の集団食中毒で考えられる感染ルートは?
お肉が感染源の場合は、問題は2つあります。
1つは加熱不良。もう1つは、生のお肉を扱うトングと焼き上がった肉を食べるお箸を分けなかったことです。
また、サラダやサンチュなど火を通さないものに元々ウイルスが付着していたことも考えられます。
一方、今回保健所は、海苔も検査していると思いますが、過去に刻み海苔などが食中毒の原因になったことがあります。海苔は焼いているので、ウイルスや菌はほぼいないという考えでしたが、その時の感染は、海苔を刻む過程でウイルスが付着したことが原因でした。
こうしたこともあり、保健所は念のため検査を実施しているものと思われます。
ーー従業員からノロウイルスは検出されていないが?
保健所はこの店舗を営業禁止処分にしているので、この店自体に原因があったことは間違いないと思います。ノロウイルスはトイレにもたくさんいるので、お店のトイレが感染源ならば、使用した人全員がかかっていてもおかしくありません。しかし従業員が陰性であるのなら、その可能性は除外できます。
トングと箸の“使い分け”
では今回のような食中毒はどのように防げるのか。山口代表は、生肉を扱うトングと、焼き上がった肉をつかむお箸の使い分けがポイントだと話す。
ーー加熱すればノロウイルスは死滅する?
食材をしっかりと加熱すればウイルスは死滅します。しかし、焼肉店では自分の好きな焼き加減で食べることができるので、いわゆる“生焼け”の状態で食べてしまうこともあります。
お店の人はそういったことがないように注意していたと思いますが、これだけ多くの方が感染したということは、注意喚起が足りなかったという判断になると思います。
ーートングとお箸の正しい使い方は?
ポイントは、生肉に触れたもので、焼き上がった肉をつかまないことです。生のお肉はトングで扱い、焼き上がったらお箸でお皿に取り分けて食べましょう。生肉にはたくさんの菌が付いているので、それらが口に入らないように、生肉はトングでつかみ、焼いている最中もトングで扱う。
そして、焼き上がったらお箸でとって食べるという風に、トングと箸の“使い分け”をすることが大事です。
焼いてる最中であれば、肉を裏返した時に菌が付いても、それは比較的すぐに熱で死んでしまうと考えられています。しかし、焼き上がる直前に菌を付けてしまうと死滅しない危険性があるので、そろそろ食べるというタイミングからは箸を使うように切り替えましょう。
ーー店の管理責任は?
保健所の判断になりますが、提供している食品にノロウイルスが付着していたという時点でまず問題があります。
肉はしっかりと加熱すればこういった問題は解決するのですが、お店側がトングの使い方について十分な説明を行っていたのかどうか、また、お客さんがそれを守っていたのかがポイントになります。
手洗いと十分な加熱
ノロウイルスに感染すると、胃腸炎になったり、腹痛や嘔吐などの症状を引き起こし、最悪の場合、死亡するケースもある。こうした事態を防ぐために我々は何を心掛ければ良いのか。
ーーノロウイルスの対策は?
1つは、自宅で調理する際は、事前によく手を洗い、殺菌することです。
また、食べる前にも手洗いをして口にウイルスや菌が入るリスクを減らすことが大切です。
2つ目は、お肉など火を通す食材はしっかりと加熱しましょう。
特に外食先で焼肉やお好み焼きなど自分で調理して食べる店に行った時は、しっかりと加熱して、中まで火が通っていることを確認してから食べることを心掛けてください。
<給食関係情報>
★柏市:給食調理業者が業務撤退を表明 豚肉産地偽装疑い、捜査で「業務継続が困難」
【千葉日報オンライン11/21(火) 11:30配信】
柏市は20日、市内の小学校1校で給食調理業務を委託していた「寿食品」(相模原市)が、年内で業務撤退する意向を表明したと発表した。同社は川崎市内の学校給食で提供する豚肉産地を偽装したとして神奈川県警の捜査を受けており、同社の担当者から柏市教委に「業務継続が困難になった」と連絡があった。市教委は新業者選定へ向け準備を進めている。
市教委によると、指名競争入札を経て、本年度から2025年度までの3年間を契約期間として同社に小学校での給食調理業務を委託。自校方式の小学校で正社員2人、パート職員6人が勤務していた。食材の提供はしていなかった。
<鳥インフルエンザ・豚熱(豚コレラ)の情報>
★佐賀県:採卵養鶏場で鳥インフル、今季初確認 全国に警戒要請 農水省
【時事通信11/25(土) 16:33配信】
農林水産省は25日、佐賀県鹿島市の養鶏場で、家畜伝染病の高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されたと発表した。
今季は国内で既に野鳥の感染が確認されていたが、養鶏場での発生は今回が初めて。県はこの養鶏場の約4万羽を殺処分とし、農水省は全国の都道府県と養鶏関係者に警戒を要請した。
政府は25日、首相官邸で「鳥インフルエンザ関係閣僚会議」を開いた。松野博一官房長官は、岸田文雄首相の指示として(1)防疫措置の迅速な実施(2)情報収集(3)予防措置の指導・支援(4)国民への正確な情報発信―を伝え、「感染拡大防止に政府一丸となって取り組む」よう関係省庁に求めた。
これに先立ち、農水省が開いた対策本部で宮下一郎農水相は「渡り鳥の飛来とともに鳥インフルエンザの発生シーズンを迎えている。今回の地域以外でも発生する恐れがある」として、全国の養鶏関係者に向け、農場の衛生管理と発生予防対策の徹底を呼び掛けた。まん延防止対策での佐賀県との連携、現地調査チームの派遣を決めた。
県によると、24日午後に養鶏場から死んだ鶏の数が増えていると通報があり、鳥インフルエンザの簡易検査で陽性を確認、25日未明の遺伝子検査で感染が確定した。
昨季は、昨年10月28日に国内初感染を確認。感染は今年4月にかけて全国26道県の84事例に拡大し、過去最多の約1771万羽が殺処分の対象となった。鶏卵の供給不足も深刻化し、JA全農たまご(東京)が公表している卵の卸値の平均基準値(Mサイズ、東京)は、4~5月に1キロ当たり350円と過去最高水準で推移した。
その後、6月に感染収束を意味する「清浄化宣言」の手続きが完了し、卵価格も下落基調となっていた。
★千葉県で野生の鳥の糞から高病原性の鳥インフルエンザウイルス
【TBS NEWS DIG Powered by JNN11/20(月) 20:31配信】
千葉県で、野生の鳥の糞から高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。県内での発生は、今シーズン初めてです。千葉県は今月14日、鳥インフルエンザの感染の広がりを調べるため、野生のカモの糞などを県内5か所で採取するモニタリング検査を行いました。
そのうち、東金市で採取した1羽の検体について、県による遺伝子検査で鳥インフルエンザのウイルスが確認され、きょう、国の検査で高病原性鳥インフルエンザと判明しました。
県は、採取した場所から半径3キロ以内の養鶏場に対し、鶏の健康状態などを毎日報告するよう求めるとともに、半径10キロ以内で野鳥の監視を強化するということです。
千葉県内で今シーズン、高病原性鳥インフルエンザの発生は初めてです。
★高知市で鳥インフルエンザ陽性 野生ハヤブサ1羽 のいち動物公園など鳥の展示中止
【高知新聞社2023.11.23 08:37】
高知県は22日、高知市で見つかったハヤブサの幼鳥1羽から、簡易検査でA型鳥インフルエンザの陽性反応が出たと発表した。今後、国立環境研究所で検体の遺伝子検査を行い、高病原性かどうかを調べる。立ち入り検査の対象となる発見現場から半径3キロ圏内には養鶏場がなく、県内の主要な養鶏場で異常は確認されていない。
県によると21日午前8時半ごろ、同市孕東町の民間事業所の敷地内で、弱って飛べなくなっているハヤブサを関係者が発見し、高知市に通報した。…
<アレルギー関係情報>
★卵アレルギーが起きにくい卵、ゲノム編集で原因物質除去…数年後の商品化に向け臨床試験
【読売新聞オンライン11/24(金) 15:00配信】
国立病院機構相模原病院(相模原市)や広島大などの研究チームが来年初めにも、狙った遺伝子を効率良く改変するゲノム編集技術で卵アレルギーを起きにくくした「アレルギー低減卵」の臨床試験に乗り出す。食物アレルギーに対応したゲノム編集食品が製品化されれば、国内初という。卵アレルギーは食物アレルギーの中でも割合が高く、患者の生活の質向上につながる可能性がある。
味や泡立ちは通常の卵とほぼ同じ
開発中のアレルギー低減卵(左)と普通の卵。見た目はほとんど変わらない(広島大提供)
卵アレルギー患者は、鶏卵に含まれる様々なたんぱく質を体内の免疫機能が異物として認識し、かゆみやせきなどの症状が出る。ほとんどのたんぱく質は加熱すると形が壊れてアレルギーが起きなくなるが、「オボムコイド」というたんぱく質は加熱の効果がない。
消費者庁の調査では、食物アレルギーの原因となる食べ物の1位は鶏卵で、食物アレルギー全体の3割強を占める。中でも乳幼児が多く、重症化する例もある。
チームは今春、ゲノム編集でオボムコイドを作る遺伝子を働かなくした鶏を作製。この鶏からオボムコイドを含まない卵を採取した。味や泡立ちは通常の卵とほぼ同じで、卵から生まれた鶏も正常だった。十分に加熱してオボムコイド以外のたんぱく質の形を壊せば、卵アレルギーの患者も安全に食べられる可能性があるという。
臨床試験は、国からアレルギー疾患の中心拠点病院に指定されている相模原病院で来年初めにも始まる。計画では、卵アレルギーの小児10人に、アレルギー低減卵を加熱して乾燥させた粉末約2グラムを計2回に分けて1時間おきに食べてもらう。症状が出ないかを調べ、問題がなければ、8グラムに増量した試験を実施する。
「数年後の実用化を目指す」
試験で安全性を確認した後、食品会社キユーピーがこの卵を使った加工食品の製造・販売を目指す。同社が国に届け出を行えば、ゲノム編集でアレルギーの原因物質を除去した国内初の食品となる。広島大の堀内浩幸教授(免疫生物学)は「数年後の実用化を目指す」と話す。
同病院の海老澤元宏・臨床研究センター長(アレルギー学)は「卵を一切食べられなかった患者や家族の生活の質が改善される可能性がある」と期待する。
ゲノム編集食品に詳しい東洋大の田部井豊教授の話「オボムコイド以外の物質がアレルギーを引き起こさないか慎重に確認する必要がある」
◆ゲノム編集食品=ゲノム編集技術で特定の遺伝子を改変し、品種改良のように特徴を変えた食品。販売するには厚生労働省への届け出が必要で、国内では「肉厚のマダイ」など計6品目が受理されている。
<新型コロナウイルス関係情報>
該当する記事は見つかりませんでした。
<ジビエ(野生鳥獣肉)情報>
★岩手県:雫石町に「大槌鹿」の自動販売機 キャンプ場併設の道の駅に設置 有害駆除で捕獲のシカ肉を活用
【IBC岩手放送11/24(金) 19:32配信】
内陸でもジビエ料理が楽しめると話題を呼びそうです。岩手県の沿岸部で有害駆除されたニホンジカの肉を購入できる自動販売機が、雫石町にお目見えしました。
この自動販売機は大槌町で捕獲されたシカの肉を冷凍した商品6種類を販売しています。価格は1500円と2000円のものがあります。
(購入した人)
「鹿肉の自販機なんてとっても珍しいのでひかれて買いました。家でおいしく食べたい」
ヒツジのラム肉のように若くて臭みがなく、牛肉のフィレの味がする「大槌鹿」として大槌町の加工販売会社MOMIJI(モミジ)が加工しました。
内陸での消費拡大に向けて回転ずし店を運営する滝沢市のすノ家商事の協力で自動販売機の設置が実現しました。
岩手県内ではシカによる農作物の食害が相次ぎ、有害駆除が行われていますが捕獲されたシカの肉の有効活用が課題となっています。
こうした中、MOMIJIは加工・販売を通じてシカの頭数管理に貢献しています。
(MOMIJI 藤原朋 取締役)
「内陸で召し上がっていただけることで、県内の鹿肉がこんなにおいしいんだといろいろな人に知ってもらって機運を高め、他の地域での(加工販売)事業にもつながれば」
すノ家商事は消費が拡大すれば鹿肉の自動販売機を増設する方針です。
★横浜市:吉田町 ジビエフェスタ開催される シカ・イノシシ・クマなど山の恵みを提供
【krayskyライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市) 11/25(土) 18:02】
「横浜ジビエフェスタ2023」が11月25日に行われ、会場となった吉田町本通り(横浜市中区)にはシカ・イノシシ・クマなどのジビエ料理を提供するブースが出てにぎわった。
吉田町名店街会の主催。近隣飲食店18店舗が、それぞれに趣向を凝らしたジビエ料理を提供した。神奈川県などで獲れたジビエ(野生鳥獣の食肉)がイベントの主役だ。炭火焼きの調理が食欲を誘うのは、「横浜ベイブルーイング」(横浜市中区)。
写真手前のサイコロカットのものがイノシシ、少し平らなカットに見えるのがシカだ。野生生物ならではのしっかりとした噛み応えがあり、肉を食べているという実感が強い。
カレースパイスのソースもよく合うが、焼くときに振られた塩だけでも、十分旨い。
イベントには神奈川県猟友会が協力。神奈川県猟友会は、都道府県等からの依頼による野生動物捕獲に協力している。また狩猟免許取得のサポートや研修会、ジビエBBQイベントの開催なども行っている。神奈川県猟友会のブースでは、「王家餃子」(横浜市中区)が鹿肉のワンタンスープと水餃子を販売。
具にはゴロッとした鹿肉が入っていて、食べ慣れた豚ひき肉のワンタンとは一味違う。よく炊かれたスープも体を温める。
神奈川県では近年、シカの分布拡大や市街地への出没が課題となっている。自然を保全しながら、野生動物による被害をどう防ぐのか。ジビエ料理は、身近な自然を考える機会にもなる。会場ではジャズのライブ演奏や、たき火も用意され、晩秋を空の下で楽しめる一日となった。
<イベント情報>
横浜ジビエフェスタ2023
開催日時:2023年11月25日(土)12:00〜17:00
開催場所:吉田町本通りホコ天
吉田町名店街会 ホームページ
<その他の情報>
★1歳園児から家庭内感染か… ノロウイルスによる感染性胃腸炎の季節 症状が重い時にも必ず水分摂取を!
【感染症・予防接種ナビ11/25(土) 7:00配信】
経口補水液などで、水分をこまめに補給
感染性胃腸炎に感染する人が、増加の兆しを見せています。国立感染症研究所の2023年第45週(11/6-12)速報データでは、定点当たりの報告数は3.71。前週と比較すると1.18倍の増加となっています。
◆冬の感染性胃腸炎の多くは、ノロウイルスが原因
感染性胃腸炎は、さまざまな細菌やウイルス、寄生虫が病原体である感染症の総称で、発熱、下痢、悪心、おう吐、腹痛などが起こります。特に冬に流行する感染性胃腸炎の原因としては、ノロウイルスがあります。ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口から感染し、ヒトの腸管で増殖。おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、子どもや高齢者などでは重症化の可能性があり、吐物を誤って気道に詰まらせて、死に至ることもあります。
◆感染症の専門医は・・・
感染症の専門医で、大阪府済生会中津病院の安井良則医師は、
「新型コロナウイルス感染症が流行して以来、多くの感染症の患者報告数が激減したり、流行時期が例年と異なるという現象が起きていますが、感染性胃腸炎全般は、比較的その影響を受けておらず、今年の年頭や春〜夏にかけて流行が起きています。そして寒くなる12月から本格的に流行が起こるのではないかと予測しています」と語っています。
◆《経験談》ノロウイルス 1歳 埼玉県
早速、ノロウイルスの経験談が寄せられています。埼玉県の1歳の女の子と、その保護者の方もノロウイルスに感染したとみられます。
1歳娘が夜中突然嘔吐しました。その数日前、保育園の隣のクラスで感染性胃腸炎が出たとの張り紙が。片付けて、水を飲ませて(これが悪かった)さぁ寝ようとするとまた嘔吐。その後は朝まで寝てくれる。朝から発熱。小児科でお腹ゴロゴロしているから胃腸炎かもと。下痢したら確定とのこと。
次の日より1日3回ほど白っぽい下痢スタート。そのあとは良くなりました。
(以下保護者の方↓)
娘の下痢が始まった頃、旦那が嘔吐2回、下痢、お腹の張り、発熱。病院にかかると、ノロウイルスだと。お腹が辛そうでした。
娘発症の10日後まさかの私が発症。
23時ごろ眠っていると、なんか気持ち悪い気がして目が覚める。一回寝たのに何故だろうと思いながら寝ようとするも1時間耐えていたがどんどん気持ち悪くなって来て、トイレに行く。便器を開けた瞬間、5,6回連続で嘔吐。まさに胃がひっくり返るかの如く夕食を全て戻す。吐いた後はスッキリ。
朝までは寝たり起きたりだったが、朝から38°の発熱。1日下がらなかった。幸い下痢はなかった。10日も経っていたので完全気を抜いてしまっていましたが、前日に処理したおむつかなぁーと思ってます。感染したくなかったので感染対策はしっかりやっていました。ノロの感染力を実感しました。
安井医師は「直接診断した訳ではないので、詳細は、不明ですが、家族全員でノロウイルスに感染された可能性があります。このことは、ノロウイルスの感染力の強さを物語っています。ノロウイルスは少ないウイルス量でも感染してしまうので、家族のどなたかが感染すると、どうしても他の家族にもうつることが多いです。生活圏を分けたり、手洗いを十分に行うなど、家庭内感染に気をつけていただけたらと思います。また、水を飲ませたのが悪かったと書かれていますが、これは間違いで、感染性胃腸炎の場合は、多めに摂ることが重要です。吐いたりすると体の中の水分が不足し、脱水症状を起こすことがあります。脱水症状を起こすと、小水が出なくなったりして、腎臓ほか肝臓などさまざまな臓器に不都合が起きます。特に小さいお子さんや高齢の方は脱水症状を起こしやすいのでこまめに水分を摂ることが重要です。経口補水液などがあれば、積極的に飲ませていただければと思います」としています。
◆ノロウイルスの予防法は?
ノロウイルスの予防のポイントは、いくつかあります。
・手を十分に洗う
調理前、食事前、トイレに行ったあとなど、こまめに手を洗いましょう。
・食品は十分に加熱をする
ウイルスは一般的には熱に弱く、中心部が85〜90℃で90秒以上の加熱が望まれます。
・調理器具などを消毒する
洗剤などでよく洗った後、85℃以上の熱湯で1分以上の加熱や、次亜塩素酸ナトリウムなどでの消毒が有効です。
・調理従事者や家庭で調理する人の健康管理
ノロウイルスは症状がなくなっても、1週間から1か月程度ウイルスが出続けます。症状が改善しても、しばらくの間は直接食品を取り扱う作業をしないようにしましょう。
最近、食中毒のニュースが多くなっています。身の回りの衛生を今一度確認しましょう。
引用
国立感染症研究所 感染症発生動向調査週報 2023年第45週(11/6-12)速報データ
厚生労働省:ノロウイルスに関するQ&A、
取材
大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長 安井良則氏
★名古屋市内で結核に集団感染 20代男子学生やその家族ら計17人
【メ〜テレ(名古屋テレビ)11/21(火) 22:17配信】
名古屋市内に住む20代の男子学生が結核に感染し、その後の検査で同居家族など合わせて17人に集団感染していることがわかりました。
名古屋市によりますと20代の男子学生は今年8月から咳や発熱、体重減少などの症状が現れその後病院を受診したところ、肺結核と診断されたということです。
市は男子学生と長時間一緒にいるなどした同居家族や学校関係者34人に対し検査を実施し、1人が結核を発病し16人が感染したことを確認しました。
男子学生は現在も治療を受けていて、感染拡大の可能性は低いということです。
市は、引き続き発病者や感染者への治療を行っていくとしています。
★仙台市;老人福祉センターの男性風呂から「レジオネラ菌」検出 138人に健康被害確認中
【t bc東北放送11/22(水) 17:04配信】
仙台市内の老人福祉センターの入浴施設から、せきや高熱などを引き起こすレジオネラ菌が検出されたことが分かりました。これまでに健康被害は確認されていないということです。
レジオネラ菌が検出されたのは宮城野区にある「仙台市高砂老人福祉センター」の男性用風呂場です。市によりますと、11月9日に行った定期検査で基準値をわずかに上回るレジオネラ菌が検出されました。女性用の風呂からは検出されませんでしたが、お湯を循環して利用しているため施設では、風呂を使用した男女合わせて138人に対して体調の確認を行いました。これまでに112人と連絡が取れ、せきや熱などの健康被害は報告されていないということです。施設では残る26人についても確認を続けています。
食中毒 週刊ネットニュース |
2023年11月19日号 編集発行:笹井 勉 食品衛生アドバイザー (元墨田区食品衛生監視員) |
*このニュースは版権をクリアしているものでありませんので、個人用として使用してください |
【注意】:2023年11月19日までにネット上等で食中毒や食の安全に関する情報で発表のあったものを個人的にまとめて編集したものです。見出しは編集してあります。版権をクリアしたものではありません。食の安全、食品取扱者の衛生教育用(朝礼など)に使うことを目的にしていますので、事例を参考に「食中毒事故防止」や「食の安全な取り扱い」に役立ていただければ幸いです。
トピックス
★食中毒患者3年ぶり増加 人の動き活発化、コロナ禍前の水準に
【毎日新聞11/18(土) 15:13配信】
食中毒の発生件数と患者数の推移
新型コロナウイルス感染症の対策緩和を背景に、食中毒の患者が相次いでいる。駅弁や流しそうめんを食べて、数百人規模の集団発生も起きており、今年の患者数は3年ぶりに増加に転じる見通しだ。冬場も食中毒のリスクはあり、厚生労働省は注意を呼び掛けている。
厚労省の食中毒統計によると、患者数は近年、減少傾向にあった。食品安全の対策強化などが背景として考えられるという。さらにコロナ禍で飲食店の利用者が減ったことや感染対策が強化されたことを背景に、2019年に1万3018人だった患者数は、22年は6856人と半減。少なくとも過去30年では最少になった。
だが今年春に新型コロナの感染対策が緩和された後、8月に石川県の流しそうめん店でカンピロバクターと呼ばれる細菌による食中毒が発生し892人の患者が出た。9月には青森県の駅弁メーカーの弁当を食べた人が体調不良を訴え、黄色ブドウ球菌とセレウス菌による患者数は500人超に上った。
今年の患者数は今月6日までに集計した速報値で6542人。大規模な食中毒ではまだ集計されていないものもあり、昨年の患者数を超える見通しだ。
流しそうめんの食中毒はお盆に、駅弁の事案は9月の3連休中に起きており、厚労省の担当者は「飲食店の利用者やイベントの参加者などが増え、人の動きが活発化する中で、食中毒の発生状況がコロナ禍前の水準に戻りつつある」としている。
食中毒は湿度や気温が高い時期に発生しやすいが、冬場はノロウイルスが流行しやすく注意が必要だ。厚労省は「基本的な手洗いなどの感染症対策を徹底してほしい」と呼び掛けている。【寺町六花】
★11月からとくに注意 ノロウイルスによる食中毒 厚労省が呼びかけ「7割は冬場に発生」
【Hint-Pot11/14(火) 16:16配信】
嘔吐や下痢など、つらい症状が出るノロウイルス
食中毒といえば、なんとなく夏場に発生するというイメージがありますが、ノロウイルスによる食中毒は冬に多発していることをご存じですか。発生時期別の件数をみると、11月から2月にかけてが全体の53%。半分以上が冬期に起きています。厚生労働省食品安全情報の公式X(ツイッター)アカウント(@Shokuhin_ANZEN)が注意を呼びかけています。
年間の「ノロウイルス食中毒の発生時期別の件数」 11~2月に53%
これからの時期に気をつけたいのが、ノロウイルスによる食中毒です。厚生労働省が発表している食中毒統計によると、2018年~2022年にかけて、年間の「原因別の食中毒患者数」でノロウイルスは42%を占め、患者数で第1位。年間の「ノロウイルス食中毒の発生時期別の件数」では11月~2月に53%を占め、冬期に多くなっています。
また、「食中毒1件あたりの患者数」は、ノロウイルスが36.9人に対し、そのほかは8.5人。ノロウイルスは大規模な食中毒が起こりやすいことがわかります。厚生労働省食品安全情報の公式Xアカウントでは「11月から特にご注意!」と題して、「ノロウイルスによる食中毒の7割は冬場(11月~2月)に発生。食中毒を予防するには、手洗いの徹底と食品の十分な加熱が重要です」と注意喚起しています。
念入りな手洗いなど、予防に努めることが大切(写真はイメージ)【写真:写真AC】
厚生労働省のウェブサイトでは、調理する人の健康管理、作業前などの手洗い、調理器具の消毒の3つに分けて、ノロウイルスによる食中毒予防のポイントを下記のように指摘しています。
【調理する人の健康管理】
・普段から、感染しないように食べ物や家族の健康状態に注意する
・症状があるときは、食品を直接取り扱う作業をしない
・毎日、作業開始前に調理従業者の健康状態を確認し、責任者に報告する仕組みを作る
【作業前などの手洗い】
・洗うタイミングは、トイレに行ったあと、調理施設に入る前、料理の盛りつけの前など
・汚れの残りやすいところ、指先、指の間、爪の間、親指の周り、手首、手の甲を丁寧に
【調理器具の消毒】
・洗剤などで十分に洗浄し、熱湯で加熱する方法またはこれと同等の効果を有する方法で消毒する
厚生労働省のウェブサイトによると、ノロウイルスの感染経路は、感染した人などが調理などをして汚染された食品からの感染や、患者の糞便や嘔吐物からの二次感染、家庭や施設内などでの飛沫などによる感染などがあります。主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱など。乳幼児や高齢者は嘔吐物を吸い込むことによる肺炎や窒息のケースも。今後、十分な注意が必要です。
1 食中毒
★横浜市:「牛角」横浜の店舗で21人が食中毒 ノロウイルス
【日テレNEWS NNN11/15(水) 18:57配信】
横浜市保健所は、焼き肉チェーン「牛角」の店舗で食中毒が発生したとして、この店を営業禁止処分にしました。営業禁止処分となったのは横浜市西区にある「牛角」横浜相鉄ムービル店です。
横浜市保健所によりますと、今月7日この店で会食をした市内の学校関係者49人のうち21人におう吐や下痢、発熱など食中毒の症状がみられたということで、その後、一部の発症者の便からノロウイルスが検出されました。症状はいずれも軽いということです。
21人はいずれも10代の男性で、店では焼き肉や野菜などの食べ放題を利用していたということです。
保健所は、この店で7日にとった食事が原因と判断し、15日夕方、店を営業禁止処分にしました。保健所は引き続き原因の食材の特定などを進めています。
該当する記事は見つかりませんでした。
★静岡県:特別養護老人ホーム 給食を食べた33人が食中毒、2人死亡 腸管出血性大腸菌O157
【静岡朝日テレビ11/15(水) 19:27配信】
静岡県西伊豆町の特別養護老人ホームで、給食を食べた入所者と職員計33人が食中毒となり、うち入所していた76歳の女性と81歳の男性が給食を食べた後に死亡しました。死因は特定されていません。亡くなった男性ら患者10人の便から腸管出血性大腸菌(o157)が検出された、ということです。患者は45歳から103歳で、10人が入院しました。うち1人が亡くなった男性、1人は既に退院していて、15日現在で8人が入院しています。
静岡県の発表によりますと、6日以降、入所者や職員に血便や腹痛、下痢の症状が出たということで、3日の昼食に提供された給食が原因と推定される、ということです。県は15日から当分の間、施設が調理を委託した業者に営業停止を命じています。
炊き込みごはん・竜田揚げ・そばサラダ…33人食中毒は高齢者施設の昼食が原因か
【テレビ静岡NEWS11/16(木) 19:29配信】
静岡県西伊豆町の高齢者施設で食中毒が発生し、33人に症状が出て2人が死亡しました。県は施設で提供された昼食が原因とみて、保存していた食品などから感染経路を調べています。
食中毒があったのは、西伊豆町の特別養護老人ホーム「ヒューマンヴィラ伊豆」です。
県によりますと、施設では11月6日から利用者29人と職員4人が腹痛や下痢、血便などの症状を訴え、このうち利用者の76歳の女性と81歳の男性が死亡しました。
一部の患者の便からO-157が検出され、県は11月3日に提供された昼食が原因とみて集団食中毒と断定しました。
県感染症対策課・塩津慎一 課長:
高齢の人はとくに急変することが多いので、入院している人が今後悪化する可能性もあるので、入院している人の状況については、県としてもしっかり注視していきたい
原因とみられる食事で提供されたのは、炊き込みごはんやサバの竜田揚げ、それにそばサラダやパイナップルなどでした。
食事は施設の給食室で、名古屋市に本社を置く日本ゼネラルフードが調理していて、県はこの給食室について当分の間 営業禁止としました。
施設によりますと、給食室では昼食の際に利用者と職員 計110食~120食ほどを作り提供していたということです。
雨宮帆風 記者:
施設はきょうも利用者を受け入れていますが、食事は同じ業者が別の場所で調理したものを提供しているということです
施設によりますと、現在食事を提供する際は使い捨ての食器を使うなど感染対策を強化しています。ただ食中毒の発生を受け、一部の利用者は施設の利用を控えているということです。
ヒューマンヴィラ伊豆・佐藤友康 施設長:
この事態については重く受け止めておりますし、1日も早く患者が回復されるように私たちは一生懸命取り組んでまいりたいと思います。日常から食中毒に限らず感染対策行っていますが、基本的な手洗いや消毒を怠ることがないように進めてまいりたいと思っています。県は保存してあった当日の食事を調べ、感染経路の特定を急いでいます。
調理をおこなった日本ゼネラルフードは「誠に申し訳なく受け止めています」「ご遺族・発症された方には可能な限りの補償をさせていただきたいと考えております」とコメントしています。
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★横浜市:鶴見区の施設で26人の食中毒 ウエルシュ菌
【横浜市保健所 健康安全 課令和5 年 1 1 月 1 3 日】
横浜市内の高齢者施設で食中毒が発生し、横浜市保健所は令和5年 11 月 13 日(月)18 時6分に、施設内の給食事業者に対し、営業禁止処分を行いましたのでお知らせします。
現在、詳細な原因については調査中ですが、患者の症状はいずれも軽く、既に全員が回復しています。
1 経過
令和5年 11 月5日(日)14 時 30 分、「介護老人福祉施設 わかたけ鶴見」の施設長から横浜市鶴見福祉保健センターに、「11 月4日(土)から5日(日)にかけて複数の入居者が下痢を呈した。」との連絡があり、直ちに食中毒及び感染症の両面から調査を開始しました。
患者の検便からウエルシュ菌が検出され、本日、当該施設で提供された給食を原因とする食中毒と判断しました。
2 原因施設
施設名称 株式会社レパストわかたけ鶴見事業所 施設所在地 横浜市鶴見区矢向 1-4-20
業態 飲食店 給食食堂 営業者 東京都港区東新橋 1-9-1 株式会社レパスト 代表取締役 西 剛平
3 発症状況 (11 月 13 日(月)現在)
在籍者数 入居者 113 人、職員等 89 人(調理従事者 14 人を含む)
提供食数 11 月4日(土) 朝食:113 食 昼食:123 食 おやつ:100 食 夕食:116 食
患者数 26 人(70 歳代~100 歳代) 【内訳】 男5人、女 21 人
発症日 11 月4日(土) 主な症状 下痢 ※ 入院者はおらず、全員が回復しています。
4 調査の状況
(1)入居者のうち 26 人が、11 月4日(土)22 時頃から 11 月5日(日)11 時頃にかけて、下痢を呈していました。
(2)患者4人の検便の結果、ウエルシュ菌が検出されました。
(3)患者の症状が、同菌の特徴と一致しました。
(4)患者の共通食は当該施設で提供された給食に限られ、他に同菌による感染の要因はありませんでした。
5 原因と措置
原因食品 11 月4日(土)に当該施設で提供された給食(調査中) 病因物質 ウエルシュ菌
措置 11 月 13 日(月)18 時6分に営業禁止処分を行いました。
【11 月4日(土)の給食のメニュー】
内容 朝食 ご飯、みそ汁、納豆、じゃが芋の煮物、漬物、牛乳
昼食 ご飯、みそ汁、鶏肉のおろし煮、大豆の煮物、インゲンの胡麻和え、マンゴー おやつ 黒糖ケーキ
夕食 ご飯、すまし汁、サバの竜田焼き、ほうれん草の煮物、とろろ芋 その他お茶等の提供あり
6 検査状況 (11 月 13 日(月)18 時現在) (市衛生研究所で実施)
検体 検体数 検査結果 患者便 17 人分 4検体からウエルシュ菌検出
調理従事者便 13 人分 検査中 食品 11 月4日(土)の検食 検査中
ふきとり 8検体(盛付台、冷蔵庫取手 等) 検査中
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★埼玉県:熊谷市の飲食店で6人が食中毒 カンピロバクター
【埼玉新聞11/17(金) 14:27配信】
埼玉県は14日、熊谷市の飲食店「金ちゃん」で2日に食事をした6人が下痢、腹痛や発熱を訴え、うち3人の便からカンピロバクターが検出されたと発表した。熊谷保健所は営業者のGET COMPANY(大谷和也代表取締役)に同店の14~16日の営業停止を命じた。
県食品安全課によると利用客から7日、同課に通報があった。患者らは2日夜に11人のグループで同店を訪れ、ねぎま、かしら、つくね、鶏のレアレバーの串焼きや鶏わさなどを食べたという。同店は7日から鶏のレアレバー、鶏わさの提供を中止していた。
【熊谷保健所発表】
1 行政処分の内容 熊谷保健所は、食中毒を発生させた(1)の営業者に対して、(2)の営業施設での営業停止の行政処分を本日行った。
(1) 営業者
有限会社GET COMPANY 代表取締役 大谷 和也 (2) 営業施設 金ちゃん 埼玉県熊谷市弥生2-62
(3) 営業の種類 飲食店営業
(4) 違反内容 食品衛生法第6条違反 令和5年11月2日(木曜日)に上記営業施設において調理提供された食事を喫食した11名中6名に対して、下痢・腹痛・発熱を主症状とするカンピロバクターによる健康被害を生じさせた。
(5) 処分内容 食品衛生法に基づく営業停止命令 ア 処分年月日 令和5年11月14日(火曜日)
イ 期間 令和5年11月14日(火曜日)から令和5年11月16日(木曜日)までの3日間
(6) 病因物質 カンピロバクター
2 指導内容 熊谷保健所では営業者に対して、食中毒の再発防止を目的に、営業停止期間中、施設の消毒を指導するとともに従事者への衛生教育等を行う。
3 食中毒事件の概要
(1) 探知 令和5年11月7日(火曜日)、吉見町民から「11月2日(木曜日)夜に熊谷市内飲食店を10名程度で利用したところ、複数名が下痢・腹痛・発熱の症状を呈している」旨の通報があり、保健所が調査を開始した。
(2) 調査結果( 発表日現在 ) ア 患者の発生状況等
(ア) 喫食者 11名 (イ) 患者 6名 ( 男性6名、(20歳代1名、30歳代5名) )
(ウ) 喫食日時 令和5年11月2日(木曜日)19時 (エ) 初発日時 令和5年11月5日(日曜日)7時
(オ) 主な症状 下痢、腹痛、発熱 (カ) 検査結果 患者3名の便からカンピロバクターが検出された。
(キ) 喫食メニュー サラダ2種、枝豆、マグロ刺身、串焼き(ねぎま、かしら、つくね、レアレバー(鶏))、ハムカツ、もつ煮、とりわさ
イ 上記飲食店を食中毒の原因施設と断定した理由
(ア) 患者3名の便からカンピロバクターが検出されたこと。
(イ) 患者の主症状及び潜伏期間が、カンピロバクターによるものと一致したこと。
(ウ) 患者の共通食が、原因施設で提供された食事に限定されること。
(エ) 患者を診察した医師から、食中毒患者等届出票が提出されたこと。
★東京都:渋谷区の飲食店で食中毒 カンピロバクター
【公表年月日令和5年11月13日】
施設の業種 飲食店営業
施設の名称および営業者氏名 ASIAN DINING SAKURA GARDEN/桜ガーデン 株式会社Ritisha
施設所在地 東京都渋谷区宇田川町30番5号JOWビル 5階
処分の根拠条項 食品衛生法第6条第3号
処分を行った理由 食中毒の発生
処分などの内容 令和5年11月13日から11月15日の3日間営業停止
病因物質・原因食品など 病因物質:カンピロバクター
原因食品:令和5年10月8日に調理提供した料理(加熱不十分な鶏肉料理を含む)
該当する記事は見つかりませんでした。
★埼玉県:越谷市で飲食店の客1人が食中毒 アニサキス
【埼玉新聞11/17(金) 22:42配信】
埼玉県越谷市は16日、アニサキスによる食中毒を発生させたとして、大衆寿司(すし)酒場こがね(同市南越谷)を食品衛生法に基づき、1日間の営業停止処分にしたと発表した。
市保健所によると、10日午後3時半ごろ50代男性から、飲食店利用後に腹痛などが出て、医療機関でアニサキスが摘出されたと連絡が入った。男性は9日午後7時ごろ2人で同店を訪れ、青魚3点盛り(イワシ、アジ、サバ)とすし(カンパチ、マグロ、イカなど)を摂食。約7時間後に腹痛などの症状が出た。原因と考えられる鮮魚類が限られ、潜伏期間などから同店による食中毒と判断した。
男性は入院せず快方に向かっているという。
★群馬県:高崎市でニラと間違えスイセン食べ80代女性が食中毒
【上毛新聞公開:2023/11/18 06:00】
群馬県高崎市は17日、市内に住む80代女性が有毒植物のスイセンを食べて体調を崩し、食中毒と断定されたと発表した。女性はすでに回復し、退院している。
市生活衛生課によると、女性は15日午後6時ごろ、自宅の庭で栽培していたスイセンを近くに自生していたニラと間違え、おじやを作って食べた。約30分後に嘔吐(おうと)、下痢などの症状が出たため市内の病院に救急搬送された。
発症時間と症状がスイセンによる食中毒と類似していたことや、医師による食中毒患者届出票が提出されたことから断定した。
同課は「ニラとスイセンはとてもよく似ている。観賞用植物は食用植物と分けて栽培し、植えた覚えのないものは食べないでほしい」と注意を呼びかけている。
★秦野市 キノコ食中毒が連続発生 保健所が注意呼びかけ
【タウンニュース11/17(金) 10:00配信】
平塚保健福祉事務所秦野センターは11月7日、秦野市の50代と70代の女性が毒キノコ「ツキヨタケ」を食べ、食中毒で救急搬送されたと発表した。
同所によると女性2人は11月4日、市内の山林で採取したキノコを知人から「ヒラタケ」として譲り受けたという。自宅で焼いて食べたところ、嘔吐や下痢の症状が出た。残ったキノコを調査、また医師から食中毒の届けがあり、中毒症状も一致していることから、ツキヨタケによる食中毒と判明した。
ツキヨタケは、夏から秋にかけてブナなどに重なり合って生えており、食べると嘔吐や下痢、腹痛などの症状が現れる。食用キノコのヒラタケと外見が似ているため、注意が必要となる。
10月31日にも同じく、市内の山林で採取したツキヨタケを食べた6人が食中毒で救急搬送されている。毒キノコによる食中毒が市内で連続して発生していることから、同所の担当者は「慣れている人でもむやみに採らないでほしい。安心して食事を楽しむために『食用』と確定しているものだけを食べてください」と呼びかけている。
該当する記事は見つかりませんでした。
★「リステリア症」免疫が低下している人は少量でも感染する危険あり
【日刊ゲンダイDIGITAL11/15(水) 9:06配信】
低温で長期保存され加熱しないまま食べる食品が原因になることが多い
リステリア症
「リステリア症」は、リステリア・モノサイトゲネス(以下、リステリア)という細菌による感染症です。リステリアは河川の水や動物の腸管内などに広く存在していて、主に食品を介してヒトに感染します。
他の一般的な食中毒菌と同様に加熱により死滅しますが、4度以下の低温や、12%食塩濃度下でも増殖できる点が特徴です。とりわけ、低温で長期間保存され、加熱しないまま食べる食品が感染の原因になることが多く、生ハムなどの食肉加工品、ミルクやチーズなど未加熱の乳製品、スモークサーモンなどの魚介類加工品が主な原因食品とされています。
健康な成人では、多量のリステリアを摂取しなければ発症しないため、賞味期限や保存方法を守っていれば、それほど心配はいりません。しかし、妊婦、高齢者、免疫機能が低下している方は、少量でも発症し、敗血症や髄膜炎など重篤な状態を招くケースがあります。特に妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響が出る場合もあり、注意が必要です。
病院に、細菌性髄膜炎の患者さんが運ばれてきた場合、「リステリアの可能性があるかないか」で使用する抗菌薬が少し変わってきます。細菌性髄膜炎の治療で多く使用されるセフェム系抗菌薬はリステリアには無効なのです。リステリアが疑われる場合には、ペニシリン系抗菌薬が使われます。
リステリアによる髄膜炎は、乳幼児に多いとされていますが、高齢者、副腎皮質ステロイド使用患者、糖尿病患者など免疫機能が低下している方も注意が必要です。
(荒川隆之/薬剤師)
2 感染性胃腸炎情報(食中毒に直結するノロウイルスやロタウイルス、夏場は腸管出血性大腸菌など、及びその他の集団感染情報です)
該当する記事は見つかりませんでした。
3 異物混入(異物混入は危険なものはもちろんですが、健康障害を起こさない事例でも経済的な損失をきたします)
★島根県:雲南市 牛焼肉の中から見つけたのは、長さ1センチの針金状の異物
【BSS山陰放送11/14(火) 19:42配信】
島根県雲南市は14日、雲南市立加茂小学校で提供された給食の中から、長さおよそ1センチの金属片が見つかったと発表しました。
雲南市教育委員会によりますと14日、加茂小学校6年生の児童が給食の牛焼肉を食べようとしたとき、その中に入っているネギに黒い異物を見つけました。つついたところ、硬かったため、教員に報告したということです。異物を調査した結果、長さおよそ1センチの針金状の金属片であることがわかりました。
小学校に給食を提供している加茂学校給食センターが、同じ給食を提供している加茂中学校、加茂こども園の給食を確認したところ、異物は発見されず、幼児・児童・生徒ともに健康被害の報告はないということです。
雲南市教育委員会は、給食センター施設の点検、原材料の仕入れ先、製造業者を調査しましたが、14日時点で、異物混入の原因を特定できなかったため、15日の給食の提供を中止するとしています。
雲南市教育委員会は、「日々徹底したチェック・管理をしているが、結果的に関係者に心配をかけたことは申し訳ないと思っている、今後さらに、安全な学校給食の提供に向け、チェック・確認の徹底を図る」としています。
★島根県:出雲市 出雲農林高校の農業祭で販売「プレスハム」にネジ混入 学校が返金、回収を呼びかけ
【TSKさんいん中央テレビ11/14(火) 12:27配信】
11月11日、出雲市の出雲農林高校で開催されたイベントで販売されたハムに異物が混入していたことが分かりました。
出雲農林高校によりますと、11日に開かれた農業祭で販売したプレスハムに長さ20ミリのネジが混入していたということです。
13日、このハムを買った人から学校に「ハムに異物が混入している」と連絡があり確認したところ、ハムを作る際に使う砕氷機のカバーの止めネジが2個無くなっていることがわかったということです。
ハムは838本販売されていますが、今のところ健康被害は報告されておらず、学校は保健所の指導のもと混入の原因について調べています。
「農業祭にお越しになられた皆様にご不安とご心配をおかけしたことについてお詫び申し上げる」とコメントとしていて、ラベルに「12月12日賞味期限」と記載があるハムを買った人に返金するとともに回収を呼びかけています。
4 食の安全情報
<食品衛生法改正・HACCP・認証・食品表示関係情報>
該当する記事は見つかりませんでした。
<違反食品・自主回収等関係情報>
★長野市:「豚角煮」から大腸菌群検出 長野市内で販売された45パック 都内販売140パック回収へ
【テレビ信州11/16(木) 15:02配信】
長野市の食品製造業者「プライト―ム」が販売した「豚角煮」から大腸菌群が検出されたとして、長野市保健所は16日、業者に対し製品の回収を命じました。回収の対象は長野市内で販売された45パックと東京都内で販売された販売された140パックです。
長野市保健所によると今のところ、健康被害の報告はないということです。
★食中毒発生で目黒区が注意喚起 マフィン購入者「納豆のような臭いと糸を引いているのを確認した」
【日刊スポーツ11/17(金) 14:00配信】
アートイベント「デザインフェスタ」に出店した東京都目黒区の焼き菓子店が製造販売したマフィンを食べた人が体調不良を訴えた問題で、目黒区は17日までに、ホームページ上で、対象商品のマフィンを持っている人に対して食べないよう注意を呼びかけた。
目黒区は11、12日に東京ビッグサイトで行われたデザインフェスタで、焼き菓子店が販売したマフィンについて購入者から「納豆のような臭いと糸を引いているのを確認した」などの申し出があったことを明かした。またマフィンを食べた複数人が腹痛などの症状を訴えているという。区は「原因等の詳細については現在調査中ですが、当該対象商品をお持ちのかたは、喫食されないようお願いいたします」と呼び掛けた。また、同じブースで販売されていたマフィン以外の焼き菓子については、体調不良を訴える人は、確認されていないという。
区が公表した対象マフィンは「栗マフィン」「チョコチップマフィン」「スイートポテトマフィン」「ミルクティーマフィン」「焼きりんごマフィン」「ベーコンとクリームチーズマフィン」「ざくろマフィン」「ブルーベリーマフィン」「チェリーマフィン」の9種類。
食中毒を引き起こした焼き菓子店はSNSで謝罪文を掲載し、対象商品の自主回収を実施。保健所の立ち入り検査を受けることを報告して、営業停止する旨の説明を行った。
体調不良を訴える人が相次ぎ、販売店が自主回収を行っているマフィン(厚労省のウェブサイトから。一部加工)
★マフィン食中毒 約3000個回収 厚労省公表、食品衛生法違反のおそれ フグ・毒キノコ並み最高危険度
【スポニチアネックス11/16(木) 9:33配信】
アジア最大級のアートイベント「デザインフェスタ」(今月11、12日、東京ビッグサイト)に出店した焼き菓子店のマフィンを食べた人が体調不良を訴えた問題で、厚生労働省が16日までにリコール対象事案として公表した。
食品による健康被害の発生を防止などを目的として、事業者がリコールを行う場合に行政への届出を義務付けている。マフィンの事案も届出があり、「自主回収報告制度(リコール)に関する情報」としてサイトに掲載された。
マフィンを販売したのは東京・目黒区にある焼き菓子店「Honey×Honey xoxo」(ハニーハニーキス)。購入者がSNSで腹痛など体調不良を訴えたほか、異臭や「具材が糸を引いている」などと指摘する声が相次ぎ、同店は食中毒が発生したとして14日までにSNSなどで公表、謝罪していた。
同省サイトの公開情報によると、回収対象となるのは「栗マフィン」など9種類で、2日間に販売した約3000個。回収理由は「一部商品について糸を引き、納豆のような匂いがするとの申し出や、食べた後に体調不良があったとの連絡があったため」で、腹痛、嘔吐、下痢の健康被害が出ている。
健康への危険性の程度は、「CLASS Ⅰ」に分類された。フグなど有毒魚や毒キノコなど有害植物、ボツリヌス毒素に汚染された容器包装詰食品などと同等で最も危険度が高いクラス。
回収方法なども合わせて記載され、店まで郵送で返品を呼び掛けている。郵送代も含む代金を返金する。
一方、出店を認めた責任を追及する声が挙がっていたイベント公式HPでは「この度、一部報道もされております通り、2023年11月11、12日に開催されましたデザインフェスタvol.58において、フードエリア出展者の販売した飲食物を召し上がられた方から、体調不良が発生する事態となりました。お騒がせして、大変に申し訳ございません」と謝罪。「今回の件で体調を崩された皆様には、1日も早いご回復を心からお祈り申し上げます」とした。
出展条件として食品衛生責任者の資格を取得していること、生物賠償責任保険に加入していることなどを説明。出展が決定した際には、証明書や営業許可書、試飲試食届、アレルギー表記に関する情報などの提出を求めたとしていた。
★「デザフェス」出店の菓子店で食中毒、謝罪 マフィン購入者が腹痛や「糸引いてる」訴え 管理に批判殺到
【スポニチ2023年11月14日 09:58 】
アジア最大級のアートイベント「デザインフェスタ」に出店した都内の焼き菓子店が、販売した食品が原因とみられる食中毒が発生したとして14日までにSNSなどで公表。謝罪した。
東京・目黒区にある「Honey×Honey xoxo」(ハニーハニーキス)は11月11、12日の2日間、東京ビッグサイトで開催されたイベントに出店。マフィンを食べた客がSNSで腹痛など体調不良を訴えたほか、異臭や「具材が糸を引いている」などと指摘する購入者が相次いだ。
同店は当初「皆様にお詫びとお願い。今回、販売致しておりました和栗(4件)とチョコチップ(1件)、スイートポテト(1件)のマフィン達が納豆みたいな匂いがするというご報告をいただきました。もし、納豆のような匂いがしたら食べずにすぐにLINEでご連絡をお願い致します。保管場所は18℃以下を保っておりましたが、外気温が高かったため何個か傷んでしまった可能性がございます。検品はしていたのですが、気付かず販売してしまい申し訳ございません。このようなことがないよう更に気を付けて製造致します。今後ともHoney×Honey xoxoをよろしくお願い致します」と案内していた。
しかし、体調不良や返金対応を求める声が続出し、インスタグラムで「大変ご迷惑をおかけ致しております。申し訳ございません」と謝罪。
「1人で製造をしておりますので、5日間ずっと製造しないと間に合わないため、製造し続けておりました。自分の認識の甘さを痛感しており、そのことで当店のマフィンを楽しみにしててくださった皆様にご迷惑をおかけしてしまいました。このことを重く受け止め、2度とこのようなことがないよう営業を停止しようと思います」と明らかにした。
「マフィンが手元にあるお客様は、お召し上がりにならないでご連絡をお願い致します。食中毒になってしまった方になんとお詫びすればいいかわかりません。本当に申し訳ございません。11月14日に保健所に連絡し、今後の対応の指示を仰ごうと思います。この度は、本当に申し訳ございませんでした。皆様に多大なるご迷惑をおかけいたしました。関係者の皆様、並びにご購入してくださった皆様に私の管理不行き届きにより、ご迷惑、心配をおかけして申し訳ございません」とし、14日には保健所へ出向いたとした。
同店は「目黒区中根にある隠れ家的焼き菓子店。全て防腐剤、添加物不使用で市販の焼き菓子の半分以下のお砂糖の量で作っており、離乳食完了期のお子様より安心してお召し上がりいただけます」などと無添加や乳幼児向けと「安全」をPRしており、この点も含めてネット上では批判が殺到した。
「『納豆のような匂いがしたら食べずに』なんて、元食品販売業者としては信じられない対応です」「「卵と牛乳使って砂糖控えめで作ってるらしい焼き菓子をラップ包装で5日常温保存とか出てきてまじでドン引いてる」「防腐剤を使用していないのに5日ももつ訳ないと思いますが」「こちらでクッキーを購入させて頂きましたが今回のマフィンの騒動を知り、怖くなって食べられません」「飲食物を扱う資格が無いと言わざるを得ない無責任さですね」「離乳食完了期の幼児も食べられるそうですが、この危険思考でよく死者が出ませんでしたね…」などとコメントのほか、出店を認めたイベント運営側の責任を追及する声も相次いだ。
★“臭いマフィン”に食中毒疑い 無添加うたうも5日前に製造か…冷蔵保存せず
【テレビ朝日系(ANN)11/16(木) 13:03配信】
東京都内のイベントで販売されたマフィンを巡って、苦情が相次いでいます。国は重篤な健康被害、または死亡原因になり得る可能性が高いとして食品回収の情報を公表しました。
■イベントで販売“臭いマフィン” 食中毒疑い
マフィンの購入者:「栗とマフィンの生地の周りが濡れていて、ひと口食べただけで、それ以上は吐き気がちょっと…」
商品の購入者が訴える異変。さらに、SNSにも「凄く臭い。手が臭い人が作ったのかな?」「冷蔵庫のにおいうつりみたいな。あと納豆のにおい」と投稿されていました。
次々に声が上がる“臭うマフィン”は、週末に「東京ビッグサイト」で行われたイベント「デザインフェスタ」で販売されました。
実際にイベントで販売されていた際の画像です。出店したのは東京・目黒区にある焼き菓子店で、ズラリと並ぶ商品にはこんな売り文句がありました。
店の“売り文句”(SNSから):「すべて防腐剤、添加物不使用で市販の焼き菓子の半分以下のお砂糖の量で作っており、離乳食完了期のお子様より安心してお召し上がりいただけます」
砂糖には食品を腐りにくくする効果もありますが、その量を半分以下に抑えられているとアピールしています。
問題発覚後の対応にも多くの批判マフィンの購入者:「私の食べたのはヌチョヌチョという感触というか、グニャという感触で。納豆というのが一番合っているというか、近いイメージですね。息子と旦那の食べたマフィンは、逆にボソボソとした乾燥したような感じだったと思います。中二の息子はこういう騒動になって聞いたら、その後、腹痛を起こしてくだしたことを教えてくれました」
問題発覚後の対応にも、「1日目でお客さんから糸引きマフィンの報告あったのに、2日目も販売したのよね…」といった多くの批判が集まっています。
15日夕方、保健所が目黒区の店舗に立ち入り検査を行いました。製造場所の確認や店内の写真撮影など、検査はおよそ2時間半にわたりました。
■“5日前”製造か…冷蔵保存せず
腐ったような臭いがするマフィンは一体、どのように作られていたのでしょうか?取材から、様々な疑問点が浮かび上がってきました。
まずは、製造日についてです。スケジュール上はイベントの6日前から製造準備に入っていて、その翌日のSNSでも「マフィンを焼いている」と投稿していました。前日に撮影していたカレンダーと比較すると、製造準備の始まりにあった矢印がなぜか消えていました。
販売店のSNS イベント5日前の投稿:「1人で製造をしておりますので、5日間ずっと製造しないと間に合わないため、製造し続けておりました」
これについて、インターネット上では「無添加なら消費期限当日とかじゃないかなぁ」という声がありました。
さらに、その作り置きされたマフィンの保存についてはこう書かれていました。
店の担当者(SNSから):「保管場所はクーラーをガンガンにかけて18℃以下を保っておりましたが、外気温が高かったため、何個か傷んでしまった可能性がございます」冷蔵庫内の保管ではなく室内で、しかもクーラーの“温度設定頼り”だったというのです。
■専門家「温度管理が適切にできなかった」
こうした製造工程や保管方法に問題はないのでしょうか? 食品衛生に詳しい専門家は、次のように話します。
食品問題評論家 垣田達哉氏:「今回だけイベントだからということで、作り置きをしてしまったという、それで腐敗が進んでしまったという気がします。どうしても大量に作らないといけないということで、温度管理が適切にできなかった。数日間保存するというのが(室温)18℃ということは、食中毒(の危険性)ということからすると適していない」
専門家も問題視する、マフィン騒動。店の担当者は…。
店の担当者:「お客様への対応を優先させるため、取材にお答えすることはできません」店側は現在、SNSを通じてイベントのマフィン購入者に対し、商品の破棄と返金を呼び掛けています。
一方、出店を許可したデザインフェスタ側もホームページ上で、「お騒がせして大変に申し訳ございません。今回の件で体調を崩された皆様には、一日も早いご回復を心からお祈り申し上げます」とコメントしています。
(「グッド!モーニング」2023年11月16日放送分より)
★豚の角煮から大腸菌検出…保健所が回収命令、長野市と東京の業者に185パック販売
【SBC信越放送11/16(木) 17:21配信】
長野市の食品加工会社が製造した豚の角煮のパックから大腸菌が検出され、保健所は製品の回収を命じました。回収を命じられたのは長野市南長池の「プライトーム」が製造した「豚角煮」のパックです。
長野市保健所によりますと、11月6日に行った定期検査で業務用の豚角煮のパックから大腸菌群が検出され、16日、プライトームに対し回収を命じたということです。
該当するのは170グラム入りの賞味期限が2024年8月1日の製品で、長野市内の業者3件に45パック、東京の業者1件に140パック販売したということです。
これまでのところ健康被害の報告はないということです。プライトームは、「今後は社員一丸となって品質管理の徹底をはかり、信頼回復に努める」とのコメントを発表しました。
★食品衛生法により、違反食品等に対し、東京都が行った不利益処分等
【公表年月日 231114】
違反食品 商品名及び名称 豚枝肉(1頭)
製造者、加工者又は輸入者の名称 (販売者)東京食肉市場株式会社
上記営業者の所在地 東京都港区港南二丁目7番19号
その他(ロット、原産国名等) 産地名:青森県 と畜検査年月日:令和5年11月8日
違反内容 豚の筋肉からドキシサイクリン0.10ppmを検出 (豚の筋肉の基準値:0.05ppmを超えて含有してはならない)
適用条項 食品衛生法第13条第2項を適用
不利益処分等対象者 (販売者)東京食肉市場株式会社 代表取締役社長 小川一夫 東京都港区港南二丁目7番19号
不利益処分等の内容及び措置状況 令和5年11月13日、販売者に対し、文書により当該品の保管を指示した。
備考 令和5年11月13日、当該豚枝肉については、販売者が保管対応し、市場には流通していない。
★「明治ブルガリアヨーグルト」12万個を自主回収 動物用医薬品が含まれる可能性 関西工場で製造
【ABCニュース11/13(月) 14:26配信】
食品メーカー「明治」は動物用の医薬品の成分が含まれている可能性があるとして関西工場で製造した「ブルガリアヨーグルト」約12万個を自主回収すると発表しました。
自主回収になったのは「明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン400g」です。
牛の治療などに使われる抗菌物質「スルファモノメトキシン」が含まれている可能性があるということです。
ヨーグルトに使われている生乳は、先週末に同じ抗菌物質が検出され、回収命令が出された「明治牛乳」と同じ生乳のため、自主回収となりました。現時点で健康被害は確認されていません。
回収の対象は、関西工場で製造され賞味期限が11月16日から18日までのもので賞味期限の表示の横に「+KN」と記されています。中部と近畿の2府11県で約12万個販売されているということです。
<食の安全関係情報>
★夏秋の毒キノコ同時発生 食中毒の被害多発 暑さの影響で異変…マツタケも産地に明暗
【テレビ朝日系(ANN)11/13(月) 16:58配信】
今年は異例の熱さの影響で、夏に生える毒キノコと秋に生える毒キノコが同時に発生し、各地で食中毒の被害が相次いでいる。
■1本で1人死ぬ「フクロツルタケ」
埼玉県の公園で行われた「秋のキノコ観察会」。
キノコ専門家の大舘一夫さんと一緒に園内に生える様々なキノコを見てみると、生い茂る草の中に白いキノコを発見した。
大舘さん:「真っ白できれいでおいしそうでしょ?これは1本食べれば必ず1人は死ぬという、フクロツルタケ」
真っ白な見た目が美しい「フクロツルタケ」。非常に強い毒を持ち、本来は夏に生える「夏の毒キノコ」だ。
大舘さん:「キノコの中毒で一番タチの悪い中毒症状を起こします。これを食べると、1日2日の間に下痢、嘔吐(おうと)が始まります。1週間くらいすると、血便が出たり、黄疸(おうだん)が始まったり、そういうことが始まるんです。そのころにはもう手の施しようがないという」
フクロツルタケは我々の身近な場所にも生えているという。
大舘さん:「もうこのキノコは本当にこういう普通の公園に出てくるキノコです。新宿御苑とか日比谷公園とか代々木公園とか、どこにでも出ます」
■立て続けに「夏の毒キノコ」を発見
さらに大舘さんも驚く光景が広がっていた。大舘さん:「うわーすごいね、これ。これはすごいな、めったに見られないね、こんなのは」切り株を中心に花畑のように広がるのは「ナラタケモドキ」。食べると下痢や嘔吐などの症状を起こす。
大舘さん:「ここに出ているナラタケモドキもそうですけど、夏のキノコなんですよ」フクロツルタケに続いて、また夏の毒キノコ。そして広場にも、またまた夏の毒キノコが生えていた。
大舘さん:「カブラアセタケっていうキノコです。これはもう猛毒菌です」自律神経を阻害する毒をもつ「カブラアセタケ」だ。その症状は、キノコの名前にも入っている。
大舘さん:「アセタケっていうのは食べると汗が出てくるんだよ。要するに自律神経を侵されるから、汗が出たり涙が出たり鼻水が出たり、そういう症状が出るのでアセタケっていう」
■暑さと少雨の影響で…なかなか生えず
大舘さん:「秋のキノコがそろそろ始まる時期だけど出てるのは夏のキノコという」
「秋のキノコ観察会」のはずが見つかるのは夏のキノコばかり。その原因は…。
大舘さん:「雨がずっと降らなかったので、夏のキノコがずっと我慢してたんでしょうね」
長く続いた暑さと雨が少なかった影響で夏のキノコがなかなか生えず、この時期に秋のキノコと同時に生えているのだという。
大舘さん:「夏のキノコが秋にも出るから、秋には出ないんだっていう前提でみると、(毒キノコかどうかの判断を間違えて)失敗するかもしれない」
■美味キノコとそっくり…毒キノコで死亡例も
大舘さん:「(Q.あそこに黄色いキノコが。お花みたいですね)きれいなキノコだね」「ニガクリタケといって、これも怖いキノコなんですよ。これも多臓器不全を起こす、死亡例もあるキノコですよ」
枯れ木や倒木などに年間を通して発生し、食べると下痢、嘔吐などの症状が表れる「ニガクリタケ」。このキノコには、ある特徴があるという。
大舘さん:「ニガクリタケって苦いんですよ。ところが加熱すると苦みがなくなっちゃう。クリタケというよく食べられてるキノコがあって形がそっくりなんです」
毒キノコの「ニガクリタケ」と食べられる「クリタケ」の形は確かにそっくりだ。
大舘さん:「ゆでたりすると、苦みがなくなっちゃうから、クリタケだって(勘違いしてしまう)」
■光る毒キノコ「食べるとひどい目に遭う」
そして今ひときわ中毒被害が多いのが、暗闇で光を放つキノコ。その姿がぼんやり輝く月のように見えることから「ツキヨタケ」という名前が付けられた。
この「ツキヨタケ」、下痢や嘔吐を引き起こす毒キノコ。秋によく生えるキノコで、11月に入ってからも中毒被害が多発している。
7日、岡山県で60代の女性が山で採った「ツキヨタケ」を食べ、嘔吐や下痢の症状が出た。
大舘さん:「見るからにおいしそうな感じで肉厚で食欲をそそるキノコなんですね。ただ、これを食べるとひどい下痢を起こしまして、ひどい目に遭うという」
今月に入ってから秋田県や新潟県、神奈川県でも「ツキヨタケ」による中毒が発生している。
大舘さん:「毒キノコを見分ける方法は一切ないということですね。食べられるものも1種類ずつ、毒のものも1種類ずつ覚えていくということしかない。キノコの知識がない方が図鑑を見てキノコを判断するということ、絵合わせでやってもこれは無理です。(キノコ狩りには)必ず判断できる方を伴って行くということです」
■石川県能登産のマツタケ 異例の豊作
キノコの異変はこれだけではない。「味覚の王様」マツタケにも起きていた。
例年、9月から10月にかけて収穫がピークになる石川県能登産のマツタケ。しかし今年は例年より20日ほど遅れ10月末に収穫のピークを迎えた。
和乃食はねや 前田利幸総料理長:「やっと石川県産が入ってきて、サイズ感もいい感じできています」
今年は異例の豊作ということもあり2割ほどお買い得になったという。
北川食品 北川美和江さん:「出始めは高かったけれど、今年は例年よりも安いと思う」
■長野では…「一本もない」「猛暑がなければ」
一方、マツタケ日本一の産地・長野県では…。
信州別所温泉 旅館 上松や 倉沢章会長:「今年は全然…ないですよね」「この辺にくると、マツタケの匂いがぷーんとしてくる」「(Q.きょうはどうですか?)きょうは匂わない…匂っていない」
暑さの影響で不作が続く状態に、マツタケ料理が自慢の旅館を営む倉沢さんは頭を抱える。
倉沢会長:「(去年は)この木のこういう所にちょこんと。1本ですけれど、この辺に生えていました」「(Q.今年はないですね)ないね…ゼロ」「(Q.1本もない?)はい」
11月の初旬でマツタケの季節は終わり。今年のマツタケはもう出てこないという。
倉沢会長:「本当に残念です。あんな猛暑がなければ…もしかしたら、(これから先)もうなくなっちゃう…」
地元産のマツタケが入手困難ななか、今、旅館で使用しているのはアメリカ産だ。
信州別所温泉 旅館 上松や 小西泰助板長:「毎年、地元のマツタケを食べに来てくれるお客さんの気持ちを考えると切ないですよね。できれば地元のマツタケを使って、食べに来てくれるお客さんに対して提供したいですよね」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年11月13日放送分より)
★【この季節の食中毒対策】気温が下がっても意外と多い食中毒…体調不良にならないために何に気を付けたら良いの?
【RKK熊本放送11/17(金) 19:01配信】
今回は食中毒について。マフィンを食べて体調不良を訴えるニュースや焼き肉店での食中毒のニュースがありましたが…。
外食の機会も増えるこの時季、食中毒にならないようにするために、何に気を付ければ良いのでしょうか?
専門家に聞いてみました。
■焼き菓子の食中毒 ポイントは「砂糖」
まずは焼き菓子についてです。
熊本県立大学の食環境安全性学研究室の阿南弥寿美(あなん やすみ)准教授によりますと、砂糖は“保存料として重要な役割”を果たしているということです。
食中毒の原因菌となる微生物は、水分がないと増えることができません。
砂糖や塩が水分を吸収することで、微生物が使える水分が減るため、増殖を抑えることができるそう。
また、翌日以降に食べたい場合は4度以下で保存。つまり冷蔵庫ではなく“冷凍庫”が安心です。
■忘年会シーズンの定番「鍋」や「焼き肉」
これから忘年会シーズンで、鍋や焼肉など、取り分けて食べる場面も増えそうですが。気を付けるポイントは…?
・生肉はしっかり加熱すること。
・生肉を鍋へ入れる際の菜箸と、取り分ける用の箸は別にする。
・なによりも手洗いをしっかり。
アルコール消毒が定着していますが、ノロウイルスはアルコールでは死にません。
なにが良いのかというと「せっけん」です。
当たり前のことですが、会食中トイレに立った際は、必ずせっけんで手を洗って、席に戻りましょう。
<給食関係情報>
該当する記事は見つかりませんでした。
<鳥インフルエンザ・豚熱(豚コレラ)の情報>
★今季初、野鳥から高病原性鳥インフルエンザウイルス検出
【朝日新聞デジタル記事2023年11月15日 10時30分】
鹿児島県は14日、出水市東干拓で死骸が回収されたオナガガモ1羽とヒドリガモ1羽のそれぞれから高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。県内の野鳥から同ウイルスが確認されたのは今シーズン初めて。
県によると死骸は11日と12日に回収された。簡易検査では陰性だったが、鹿児島大学で遺伝子検査を実施した結果、同ウイルスが検出された。環境省は回収地点の周辺半径10キロ圏内を野鳥監視重点区域に設定した。付近では野鳥のねぐらで採取した水から同ウイルスが10日に検出されていた。
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★11月から急増!「冬の食中毒」の正しい予防と対策
高齢者は重篤化、下痢や嘔吐で苦しむ人も
【「週刊女性PRIME」編集部2023/11/13 13:00】
毎年、11月から3月にかけて流行するのが、ノロウイルスによる食中毒だ。カキやアサリなどの二枚貝にノロウイルスが蓄積し、それを食べて感染することが多い。特に冬が旬のカキは鍋の具になったり、口にする機会が増える。
一人の感染から拡散!空気感染の怖さ
「二枚貝による食中毒の原因は生食や加熱不足。ノロウイルスは熱に弱いので、貝が汚染されていてもその中心部が85~90℃になるよう、90秒以上加熱すれば問題ありません。スーパーなどで『加熱調理用』のカキを生で食べて発症するケースも多いですね」
当記事は「週刊女性PRIME」(運営:主婦と生活社)の提供記事です
そう話すのは、感染症専門医の佐藤昭裕先生。調理時は生の二枚貝を触った手で他の食材や調理器具を触らないようにしたほうがいい。しかし、近年は感染者から他の人に広がる二次感染の報告も増えている。
「ノロウイルス食中毒は接触感染、飛沫(ひまつ)感染だけでなく、空気感染でも発症します。以前、東京都内のホテルで300人以上の大規模な集団感染がありました。利用客の一人がホテルの絨毯(じゅうたん)の上で嘔吐。
従業員が掃除をしたものの、取り除き切れなかったウイルスが乾燥して空気中に浮遊し、空調ダクトを通じて、別フロアにも感染が広がったのです」(佐藤先生、以下同)たった一人の嘔吐から接触していない人まで無限に広がってしまう理由はノロウイルスの“感染力の強さ”。
「感染者の便が1g、すなわちティースプーン1/4杯程度あれば、50億人を感染させることができるといわれるほど。
生存期間が長く、感染者が触ったテーブルなどの表面では、1週間ほど生存できます。冷蔵庫で管理するような食品だと10日間ほどは食品中に残ったままです」
これほど手ごわいウイルスだからこそ、“子どもから始まり家族全員がノロでダウン”といった家庭内感染が起こりうる。さらに厄介なのが、ウイルスの“増殖のしやすさ”。
「ノロウイルスが爆発的に増殖するのは、人の小腸の中。感染した人が“ウイルス増殖器”となり、大量のノロウイルスが含まれた便を排出する。そして一人の感染から爆発的に流行してしまいます」
しかも、インフルエンザなどは一度感染すれば原因ウイルスに対しての免疫ができるが、ノロウイルスは何度も感染してしまうことがある。
「変異の激しいノロウイルスは複数の遺伝子型があり、それをカバーできるワクチンがありません。しっかりした感染予防と、日頃の体調管理などが重要になります」
激しい嘔吐と下痢で「便器が足りない」
家庭内に感染者がいなくても、職場や駅など、他者と共同で使うトイレの利用で、知らない間に感染してしまう可能性もある。症状は、前触れなく突然現れるのが特徴だ。
「ウイルスに感染してから早いと18時間、だいたい24~48時間の間で症状が現れます。初めは腹痛や嘔吐が突然起こり、そのあとに下痢、発熱やだるさが出始めます。
特に嘔吐と下痢は激しく、下から便が出ている間に上から吐き気が襲うため、患者さんの中には『便器が足りない』という人もいます」トイレは感染拡大の原因になりやすい場所。嘔吐したら流す前にフタを閉めよう
しんどいので感染が疑われる多くの人が医療機関を受診するが、実はノロウイルスの感染症検査には制限がある。
「健康保険で検査ができるのは、重症化リスクの高い3歳未満か65歳以上、その他はがんなどの重症化リスクがある人のみ。健康な成人の場合は検査による確定診断は行われず、『おそらくノロウイルスでしょう』と診断が出ます。治療としては吐き気止めや整腸剤が処方され、経口補水液など十分な水分を取って休養していただきます」
症状は3日程度で治まるのが一般的だが、水様便があるとウイルスの排出は続く。「人にうつさないためにも、外出するのは便の状態が良くなってからが望ましいです。罹(かか)ると下痢や嘔吐が激しく、水分を取れない、取っても出てしまうのがノロウイルスの特徴。
そのため脱水になりやすく、腎不全になって入院という重症化パターンもあり得ます。特に高齢者や子どもは感染しないように十分気をつけたほうがいい」
また、ノロウイルスに限らずこうした感染症には“罹りやすい人”がいるのも事実だ。
「ノロウイルスに何回も罹る人たちは、細胞にある受容体の関係でウイルスが身体に入ってきやすいタイプと考えられています。反対に、なぜか全然罹らない人もいますが、そのときの個人の免疫や体調によるところも大きいです」農林水産省も体調が悪いときは特に、二枚貝を生で食べるのは避けるよう警鐘を鳴らしている。
手洗いが有効
インフルエンザや新型コロナウイルスのようなワクチンがないノロウイルス。だからこそ、自分の身は自分で守るしかない。
「まず知っておいてほしいのは、アルコール消毒が効きにくいということ。新型コロナの流行でアルコール消毒を習慣にする人が増えましたが、ノロウイルスにはほとんど効果がありません。手についたウイルスの除去は、石けんと流水での手洗いが有効です」
トイレや帰宅のあと、調理や食事の前には必ず行おう。洗ったあとに使うタオルもこまめに替えて清潔なものを。手洗いは最低でも30秒かけること。ハッピーバースデーの歌を2回歌うのを目安にすると◎。手の甲や指の間、親指、指先は洗い残しやすいので意識的に行って
もし、家族が感染した場合は、感染を広げないため、トイレや触った部分の消毒と嘔吐物の処理に細心の注意を払うことが大切だ。
「感染者が触った物を消毒するときは、ノロウイルスの不活性化に有効な次亜塩素酸ナトリウムを使用します。家庭用の塩素系漂白剤を薄めた消毒液で、代用ができます」
家庭用の塩素系漂白剤には次亜塩素酸ナトリウムが少量含まれている。また、可能であれば感染者とトイレや部屋を共有しないほうが、他の人への感染リスクを下げられる。
「感染者がやってはいけないことは、市販の下痢止めを服用することです。便に含まれたノロウイルスが腸内にとどまってしまい、症状が悪化します。ウイルスが腸内から排出されることで症状が良くなるので、トイレは我慢しないこと。
脱水症予防のためにも水分を多くとるようにしてください。感染がわかった時点で、市販の経口補水液を用意しておくと安心です」症状が軽ければ病院に行く必要はないが、嘔吐や下痢が激しい場合は早めに受診を。そして、何よりも日頃からウイルスを寄せつけない健康体を保つことも欠かせない。
「疲労の蓄積、睡眠不足やストレスの多い生活は、免疫を下げて感染症に罹るリスクを高めます。自己防衛のためにも忙しいからと睡眠時間を削ったりせず、体調優先で過ごすことをおすすめします」
ノロウイルス対策用消毒液の作り方
アルコール消毒は効かない!
ノロウイルスはウイルスの特性からアルコール消毒液を使っても効果がない。家族が感染した場合、物品の消毒や嘔吐物の処理は、「次亜塩素酸ナトリウム」を含む家庭用塩素系漂白剤を使うのが有効だ。
食器・リネン類などの消毒の仕方
感染者が使った食器は、食後すぐに消毒液に浸して消毒。トイレ周りや衣類、ドアノブなども同様に消毒する。感染者が使用した物、嘔吐物がついた物は、分けて洗浄・消毒する。
嘔吐物などの処理の仕方
二次感染を防止するため、ウイルスが含まれた感染者の嘔吐物は十分に注意が必要。
使い捨てマスクやガウン、手袋を着用し、ペーパータオルなどで静かに嘔吐物を拭き取り消毒後、水拭き。嘔吐物や手袋などはビニール袋に密閉して廃棄。丁寧に手洗いすることを忘れずに。
★福井県の男性 渡航歴ないが細菌性赤痢に感染 県が原因を調査
【福井新聞ONLINE11/13(月) 7:33配信】
福井県は11月11日、県内在住の男性が細菌性赤痢に感染したと発表した。下痢の症状があったが、回復しているという。県内で細菌性赤痢の感染者が確認されたのは今年7月以来。
県保健予防課によると、男性は6日に県内の医療機関を受診し便検査を行い、10日に赤痢菌が確認された。接触者1人に症状は出ていない。県は男性の自宅の消毒を指示した。
男性に渡航歴はないといい、感染原因を調査している。
★大阪市:“大麻グミ”問題 製造会社が運営する2店舗に麻薬取締部などが立ち入り調査
【読売テレビ11/18(土) 12:10配信】
東京や大阪で、いわゆる大麻グミを食べ体調不良を訴えるケースが相次いでいる問題で、大阪にあるグミの製造会社が運営する店舗に厚生労働省麻薬取締部が立ち入り調査を行いました。
17日午後、近畿厚生局麻薬取締部が大阪市内にある大麻グミの製造会社が運営する2店舗に一斉に調査に入りました。この会社が製造・販売している“大麻グミ”は、袋に、現在規制されていない大麻由来の成分に似た合成化合物「HHCH」の表記があり東京や大阪で食べた人たちが体調不良を訴えて救急搬送されるケースが相次いでいます。一連の問題を受け、麻薬取締部などは、医薬品医療機器法に基づき販売店に調査に入りました。関係者によりますと、今回の調査では、大麻グミは見つからなかったということで今後も調査を行う方針です。
★「グミ食べてほしかった」と男性 祭りの来場者ら5人搬送で
【共同通信11/15(水) 18:07配信】
東京都立武蔵野公園で4日にあった「武蔵野はらっぱ祭り」で、男性が配った「グミ」を食べた5人が体調不良で搬送された事案で、男性が警視庁小金井署の任意聴取に「自分も食べていたし、気分が良くなるのでみんなに食べてほしかった」と説明したことが15日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁が成分鑑定を進めている。
東京都などによると、「グミ」は大阪市の会社が製造したもので、袋にHHCHと記されていたことも判明した。厚生労働省によると、HHCHは、大麻由来の成分であるTHCなどと構造が似た合成化合物。THCなどと同様に、幻覚や記憶障害などを生じさせる可能性がある。
★大麻グミ騒動 「CBDグミ」販売元が訴え「味覚糖製造、安全」「HHCHとは大きく異なる…大変迷惑」
【スポニチアネックス11/18(土) 10:18配信】
大麻草の成熟した茎や種子のみから抽出・製造されたCBD(カンナビジオール)を含有した「CBDグミ」を販売する「ワンインチ」の柴田耕佑社長が18日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。「大麻グミ」を食べた人が体調不良を訴えている騒動に関連し、同社の「CBDグミ」は安全と訴えた。
東京都小金井市と府中市にまたがる都立武蔵野公園で開催された「武蔵野はらっぱ祭り」で、来場した成人男性が配った「グミ」を食べた10~50代の男女5人が嘔吐(おうと)などの体調不良を訴えて病院に搬送されていた。搬送された5人は、いずれも軽症。捜査関係者によると、男性は任意聴取に「自分も食べていたし、気分が良くなるのでみんなに食べてほしかった」と説明している。「グミ」は袋にHHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)と記載があった。
柴田氏は投稿で「昨今の『大麻グミ』でメディア等から『ワンインチのグミは大丈夫なのか?』と問い合わせをいただいております。改めて説明させていただきますが、ワンインチが販売しているグミは味覚糖が製造し、我々が販売しる正式に安全なCBDグミです」(原文ママ)とし、製菓大手の味覚糖が製造しており安全であるとした。
「CBDは今回報道されている『大麻グミ』、つまり合成された化合物であるHHCHとは大きく異なる成分です。CBDは精神作用がなく、安全性も認められ食品として正式に認められている成分です。今回、『大麻グミ』として報じられたことで、HHCHという準危険ドラッグ(いずれ指定薬物として規制されるであろう成分)と、合法であるCBDとが混合されて報じられています。メディアにおいてもきちんとその辺りの区分けがなく報じられていることもあり、我々としては大変迷惑をしています」(原文ママ)と訴えた。
「現在、戦後最大の大麻取締法改正を審議している真っ只中で大変大事な時期です。これからCBDを業界全体として健全にしていこうという矢先にこのような状況になり大変残念です。メディアの皆様におかれましては、きちんと合法なものと、脱法ドラッグであるものとを分けて報じていただきたい。我々としては、これまでも、そしてこれからも、法に則り、遵法意識高く、適切にCBDを拡げていくよう邁進さていきます。何卒ご理解のほどよろしくお願い致します」(原文ママ)と記した。
CBDについて、厚生労働省地方厚生局麻薬取締部は公式サイトで「製品については、大麻取締法上の『大麻』に該当しませんが、当該製品を輸入する前に、麻薬取締部においてその該否を確認しております」としており、大麻には該当しないという認識を公表している。
★茨城でもクッキー食べた数人を救急搬送、吐き気など体調不良訴え「合法大麻扱う店で購入した」
【読売新聞オンライン11/18(土) 14:01配信】
茨城県内で今年に入り、大麻草に含まれる化学物質を混ぜたクッキーを食べた数人が、吐き気などの体調不良を訴えて救急搬送されていたことが、県警への取材でわかった。東京都内でも今月4日、大麻に似た成分が含まれたとみられるグミを食べて男女5人が搬送されており、県警が警戒を強めている。
県警によると、県内で今年1月以降、20歳代の数人が、クッキーを食べて体の震えや吐き気などの体調不良を訴え、救急搬送された。「合法大麻を扱う店で購入した」などと説明したという。
クッキーの包装には、大麻草に含まれる特有の化学物質であるカンナビノイドの一つ「THCH」(テトラヒドロカンナビヘキソール)の記載があった。今年8月に、医薬品医療機器法で「指定薬物」として規制され、販売や所持、使用などが禁じられた。県警によると、今回の搬送は規制前で、その後は確認されていないという。